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#総合診療
#書評:『日常診療に潜むクスリのリスク—臨床医のための薬物有害反応の知識』
著者: 山中克郎1
所属機関: 1諏訪中央病院 総合内科
ページ範囲:P.1259 - P.1259
文献購入ページに移動 上田剛士先生(洛和会 丸田町病院 救急・総合診療科。本誌p.1245)は数多くの文献から重要なメッセージを抽出し、わかりやすい表やグラフにして説明してくれる。評者と同様、『ジェネラリストのための内科診断リファレンス』(医学書院、2014)を座右の参考書としている臨床医は多いであろう。これは臨床上の問題点に遭遇した時、そのエビデンスを調べる際に非常に重宝している。
本書は、薬の副作用に関する本である。高齢者は、たくさんの薬を飲んでいる。私たちは気がついていないのだが、薬の副作用により患者を苦しめていることは多い。「100人の患者を診療すれば10人に薬物有害反応が出現する」(序より)、「高齢者の入院の1/6は薬物副作用によるもので、75歳以上では入院の1/3に及ぶ」(p.5より)という事実は決して看過すべからざることである。「Beers基準」や「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」は存在するが、高齢者への適切な処方への応用は不十分だ。
本書は、薬の副作用に関する本である。高齢者は、たくさんの薬を飲んでいる。私たちは気がついていないのだが、薬の副作用により患者を苦しめていることは多い。「100人の患者を診療すれば10人に薬物有害反応が出現する」(序より)、「高齢者の入院の1/6は薬物副作用によるもので、75歳以上では入院の1/3に及ぶ」(p.5より)という事実は決して看過すべからざることである。「Beers基準」や「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」は存在するが、高齢者への適切な処方への応用は不十分だ。
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