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#総合診療
#書評:『症候別“見逃してはならない疾患”の除外ポイント—The 診断エラー学』
著者: 小泉俊三1
所属機関: 1東光会 七条診療所
ページ範囲:P.1284 - P.1284
文献購入ページに移動 近年、改めて「診断学」への関心が高まっている。解説書の多くは臨床疫学やEBMを背景に合理的推論を推奨しているが、著名な臨床教育家の手によるパール集の人気も高い。
本書の基となったのは本誌(旧『JIM』)の特集である。数ある“実践的”診断学書のなかでも、“見逃し”に焦点を当てている点に特に注目したい。本書の各項は、「見逃してはならない疾患のリスト」に始まり、各疾患の「除外ポイント」へと続く。なかでもユニークなのは、「見逃すとどの程度危険か?」の一項である。診察を始める前にこの項に目を通すことによって、読者のみなさんは身が引き締まる思いをされるに違いない。指導医としては、各診察室に本書を1冊ずつ常備し、研修医が患者の診療を終了する前に、症状ごとに記載されているこの項に必ず目を通すことをルールとするのも一案であろう。
本書の基となったのは本誌(旧『JIM』)の特集である。数ある“実践的”診断学書のなかでも、“見逃し”に焦点を当てている点に特に注目したい。本書の各項は、「見逃してはならない疾患のリスト」に始まり、各疾患の「除外ポイント」へと続く。なかでもユニークなのは、「見逃すとどの程度危険か?」の一項である。診察を始める前にこの項に目を通すことによって、読者のみなさんは身が引き締まる思いをされるに違いない。指導医としては、各診察室に本書を1冊ずつ常備し、研修医が患者の診療を終了する前に、症状ごとに記載されているこの項に必ず目を通すことをルールとするのも一案であろう。
参考文献
1)Daniel Kahneman:Thinking, Fast and Slow. Farrar Straus & Giroux, 2011
2)ダニエル・カーネマン(著),村井章子(訳):ファスト&スロー(上)(下)─あなたの意思はどのように決まるか?.早川書房,2014.
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