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文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻1号

2018年01月発行

文献概要

What's your diagnosis?[181]

ASAP

著者: 中山洋一1 三宅啓史1 八田和大1 明保洋之1 石丸裕康1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院

ページ範囲:P.6 - P.11

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病歴
患者:60歳、女性。
主訴:繰り返す失神。
現病歴:
●X-5日:昼から右耳の下が腫れてきて、つばが飲み込めないほどの喉の痛みを自覚していた。食欲もなくなり、夕方には38℃の発熱・頭痛・倦怠感・悪寒を生じた。この頃から、家で日に1〜2回失神するようになってきた。
●X-3日:両上肢・両大腿・腹部前面に紅斑が出現した。瘙痒はなかった。
●X-2日:解熱は得られたものの、全身の皮疹・倦怠感・頭重感・食思不振が持続しており、当院総合内科・皮膚科を受診した。皮疹については、ウイルス疹疑いであった。内科的にもウイルス感染として帰宅となった。
●X-1日:自宅で失神を7回繰り返した。
●X日:失神を繰り返しており、食事もろくに食べられなくなってきたため、当院総合内科を再受診した。
●失神について:家で冷蔵庫を開けている時・座っている時などの、ふとした時に意識を失い、気づくと膝をついて倒れていたり、コップを落としてしまったりしていた。眼前暗黒感はなく、前兆もなかった。
既往歴:58歳;薬疹(バクタ®)。慢性膀胱炎。
内服:猪苓湯、八味地黄丸。
アレルギー歴:薬物ではバクタ®、セレコックス®、食物ではサバ、カニ、エビ。
生活歴:喫煙・飲酒なし。

参考文献

1)Mori K, et al : The wide spectrum of clinical manifestations in Sjögren's syndrome-associated neuropathy. Brain 128(pt11) : 2518-2534, 2005. PMID 16049042
2)Sakakibara R, et al : Primary Sjögren's syndrome presenting with generalized autonomic failure. Eur J Neurol 11(9) : 635-638, 2004. PMID 15379743
3)Kondo T, et al : Autoimmune autonomic ganglionopathy with Sjögren's syndrome ; significance of ganglionic acetylcholine receptor antibody and therapeutic approach. Auton Neurosci 146(1-2) : 33-35, 2009. PMID 19097826
4)Koike H, et al : Clinicopathological features of acute autonomic and sensory neuropathy. Brain 133(10) : 2881-2896, 2010. PMID 20736188

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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