総合診療28巻1号

2018年01月発行

オール沖縄！カンファレンス・13

40歳男性の心窩部痛と冷汗！

著者： 大田一木¹ 前田武俊¹ 徳田安春²

所属機関： ¹医療法人おもと会　大浜第一病院 ²臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター

ページ範囲：P.131 - P.135

CASE
患者：40歳、男性。
主訴：心窩部痛。
既往歴：5年前に健診にて高血圧と脂質異常症を指摘されたが、放置していた。
生活歴：機会飲酒・喫煙はなし。職業は会社員。
家族歴：父親が狭心症で、冠動脈狭窄に対する治療歴あり。
現病歴：1〜2カ月前より労作時呼吸困難が出現した。受診前日より間欠的な安静時心窩部痛を自覚していたが、病院受診はしていなかった。受診当日には冷汗を伴う持続性の強い心窩部痛となったため、自ら救急車を要請して当院へ搬送された。

参考文献

1）木村一雄（監修），小菅雅美（著）：心電図で見方が変わる急性冠症候群．文光堂，2015.

2）聖路加国際病院内科チーフレジデント（編）：内科レジデントの鉄則 第2版．医学書院，2012.

3）日本循環器学会，他：急性冠症候群の診療に関するガイドライン．2007.