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特集 クリニカル・パールPremium!—憧れのカリスマ医師はかく語りき 伝説のカリスマ医師はかく語りき
ウィリアム・オスラー先生はかく語りき—オスラー先生の「アート」を追求する
著者: 平島修12
所属機関: 1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター 2名瀬徳洲会病院内科
ページ範囲:P.1347 - P.1350
文献購入ページに移動ウィリアム・オスラー先生(1849-1919)は、近代医学の基礎を作った世界史上最も偉大な医師である。オスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)やオスラー結節(感染性心内膜炎を認める皮膚所見)の病名にその名が付いており、研究者としても有名である。論文だけでも実に1,253のペーパーを残しているが、臨床医学だけではなく、自然科学、獣医学、医学史、社会医学、病理学など、その業績の範囲は多岐にわたる。
しかし、オスラー先生を、「○○を発見した人物」という言葉だけで表現すべきではない。医学生を講義室から病室(ベッドサイド)へ連れ出し、またインターン・レジデント制度などの卒後教育を確立し、何より、医のヒューマニズムを実践した人物なのである。その教えは今もなお、医師・看護師といった医療人に留まらず、すべての社会人に影響を及ぼし続けている。
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