文献詳細
文献概要
特集 クリニカル・パールPremium!—憧れのカリスマ医師はかく語りき シニアカリスマ医師はかく語りき
リチャード・W・ライト先生はかく語りき
著者: 皿谷健1
所属機関: 1杏林大学呼吸器内科
ページ範囲:P.1390 - P.1393
文献購入ページに移動僕の“マスターヨーダ”:ライト先生プロフィール
ライト先生を思い浮かべる時、体は大きいのだが、映画「スターウォーズ」のジェダイの騎士たちの師匠“マスターヨーダ”がしっくりくる。
先生は1942年生まれのコロラド出身。ジョンズホプキンス大学を卒業し、現在まで400近い論文をpublishし、10数回も「米国トップDr.」に選出されている。何より単著の『Pleural Diseases』は第6版となり(p.1393)1)、世界中で多くの医師に愛読されている。胸水を滲出性と漏出性に鑑別する“Lightの基準“を1972年に提唱したが2)、これは先生がレジデントの頃だったというから驚きだ。業績は凄すぎて語り尽くせないが、医学だけではないのである。ライト先生はアメリカンフットボールで州代表でもあったそうで、培った脚力も相当なものであったと思われる。そのため体が大きく、“マスターヨーダ”というよりは”コロラドの熊”と表現しても良いかもしれない(ちなみに筆者の娘は、ライト先生のことを「トランプ大統領に似ている」と言っていた、笑)。
ライト先生を思い浮かべる時、体は大きいのだが、映画「スターウォーズ」のジェダイの騎士たちの師匠“マスターヨーダ”がしっくりくる。
先生は1942年生まれのコロラド出身。ジョンズホプキンス大学を卒業し、現在まで400近い論文をpublishし、10数回も「米国トップDr.」に選出されている。何より単著の『Pleural Diseases』は第6版となり(p.1393)1)、世界中で多くの医師に愛読されている。胸水を滲出性と漏出性に鑑別する“Lightの基準“を1972年に提唱したが2)、これは先生がレジデントの頃だったというから驚きだ。業績は凄すぎて語り尽くせないが、医学だけではないのである。ライト先生はアメリカンフットボールで州代表でもあったそうで、培った脚力も相当なものであったと思われる。そのため体が大きく、“マスターヨーダ”というよりは”コロラドの熊”と表現しても良いかもしれない(ちなみに筆者の娘は、ライト先生のことを「トランプ大統領に似ている」と言っていた、笑)。
参考文献
1)Light RW : Pleural Diseases. Sixth ed. Lippincott Williams & Wilkins, 2013.
2)Light RW, et al : Pleural effusions ; the diagnostic separation of transudates and exudates. Ann Intern Med 77(4) : 507-513, 1972. PMID 4642731
3)Tokuda Y, et al : Intrapleural fibrinolytic agents for empyema and complicated parapneumonic effusions ; a meta-analysis. Chest 129(3) : 783-790, 2006. PMID 16537882
4)Koide T, et al : A 54-year-old man with an uncommon cause of left pleural effusion. Chest 141(2) : 560-563, 2012. PMID 22315123
5)Saraya T, et al : Black pleural effusion. Am J Med 126(7) : 641 e1-6, 2013. PMID 23591042
6)Light RW : THE STORY BEHIND LIGHT'S CRITERIA : TTD Plevra Bülteni : 17-18, 2010.
7)Light RW : Clinical practice. Pleural effusion. N Engl J Med 346(25) : 1971-1977, 2002. PMID 12075059
8)Light RW : How to Conduct a Pleural Research ; Master's Advice. Turk Thorac J 17(3) : 114-117, 2016. PMID 29404137
掲載誌情報