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文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻11号

2018年11月発行

文献概要

特集 日本一マジメな「おしっこドリル」—今これだけは押さえておきたい腎・泌尿器のモンダイ

問題:Q1〜Q60

著者: 今泉貴広1 尾関俊和2 柴﨑俊一3 志水英明4 多賀谷知輝5 谷澤雅彦6 寺下真帆6 冨永直人6 長浜正彦7 新美望8 二村健太9 山口真10 吉田心慈11 渡邉剛史12

所属機関: 1Pennsylvania大学医学部 生物統計・疫学講座 2名古屋大学医学部附属病院 腎臓内科 3ひたちなか総合病院 救急・総合内科 4大同病院 腎臓内科 5藤田保健衛生大学病院 腎内科 6聖マリアンナ医科大学病院 腎臓・高血圧内科 7聖路加国際病院 腎臓内科 8慶應義塾大学病院 循環器内科 9名古屋第二赤十字病院 移植内科 10愛知医科大学病院 腎臓リウマチ膠原病内科 11国立病院機構 東京医療センター 総合内科 12中部ろうさい病院 リウマチ・膠原病科

ページ範囲:P.1470 - P.1490

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Q01 30歳、女性。2日前からの排尿困難・尿意切迫・頻尿・肉眼的血尿のため受診。発熱・悪寒・背部痛・帯下増加はない。
尿所見:白血球エラスターゼ 陽性、亜硝酸塩 陽性。グラム染色;グラム陰性桿菌と白血球を認める。
 「単純性膀胱炎」として、ニューキノロン系抗菌薬を処方した。症状は速やかに改善したが、抗菌薬3日間内服後に、特に誘因なくアキレス腱痛が出現したため、再受診した。
身体所見:アキレス腱の腫脹・圧痛を認める。
尿培養:大腸菌で、すべての抗菌薬に感受性良好であった。
 
本症例について正しい記述は?
ⓐ 尿試験紙検査が陰性であれば、尿路感染は否定できる
ⓑ 排尿時痛や頻尿などの症状があれば、膀胱炎と確定診断できる
ⓒ 膀胱炎に対する第一選択薬として、ニューキノロン系抗菌薬を使用する
ⓓ アキレス腱の痛みは、ニューキノロン系抗菌薬による副作用の可能性が高い
解答はp.1492☞
(出題:山口 真)

参考文献

1)Suzuki Y, et al:Transforming growth factor-β induces vascular endothelial growth factor-C expression leading to lymphangiogenesis in rat unilateral ureteral obstruction. supplementary figure8. Kidney Int. 81(9) : 865-879, 2012. PMID 22258325

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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