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What's your diagnosis?[192]
キャンプで煽る人はサルより珍しい
著者: 横江正道1 末松篤樹1 宮川慶1 田口雄一郎1 佐藤哲彦1 久田敦史1 吉見祐輔1 野口善令1
所属機関: 1名古屋第二赤十字病院 総合内科
ページ範囲:P.1605 - P.1609
文献購入ページに移動患者:63歳、男性。
主訴:発熱、腹痛。
現病歴:約5週間前の夜中に、右肘と両側大腿に10cm大の紅色丘疹が出現。熱感と痛みがあり、歩行しづらくなった。その1週間後、37.5℃の発熱と倦怠感を自覚し、近医を受診した。診断は不明で、リンデロン0.5mg2錠/日が処方された。その2週間後にも右肘に紅斑が出現し、結節性紅斑が疑われるため、当院皮膚科に紹介受診となった。右肘の紅斑は有痛性であったため、結節性紅斑と考えられ、ロキソプロフェンが処方された。しかし紅斑は改善しないため、翌日には右蜂窩織炎としてセフォチアムが追加処方された。以後2週間、微熱、倦怠感、水様下痢〜軟便が持続した。さらにその1週間後、38℃の発熱、悪寒、下腹部痛が出現したため、当院皮膚科から総合内科に紹介となった。総合内科受診時点では、水様下痢と紅斑は改善していた。自覚症状に、咳、痰、咽頭痛、鼻汁、血便、排尿時痛、排尿困難、残尿感、尿意切迫感はなかった。
職業:会社役員。
生活習慣:特記すべきことなし。
嗜好品:喫煙;20歳〜15本/日×約40年、飲酒;缶ビール2本/日。
旅行歴:海外・温泉ともになし。
家族歴:特記すべきことなし(4人暮らしだが、同じ症状の人はいない)。
既往歴:高血圧あり。痛風(30歳)、多発脳梗塞(43歳、無症候性)、肺炎(50歳)。高脂血症・糖尿病はなし。
内服薬:カンデサルタン、アムロジピン、アスピリン、メコバラミン、ファモチジン。
追加された薬剤:ロキソプロフェン、セフォチアム。
アレルギー:なし。
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