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文献概要
特集 こんなときこそ漢方を! 【私のイチオシ処方】
実証の漢方診療
著者: 新井信1
所属機関: 1東海大学医学部専門診療学系漢方医学
ページ範囲:P.1615 - P.1618
文献購入ページに移動「実証」とは
虚実の基本的な概念として、「虚」とは中がうつろなこと(空虚)、「実」とは中に何かが充満していること(充実)である。「証」とは、病人がその時点で示している漢方医学的病態であるから、「実証」とは病気にかかったとき、身体や精神に闘病反応が強く現れている病態だと解釈できる。たとえば、月経痛が非常に強い、関節が腫れて熱感と疼痛が強い、腹診で圧痛が強い、イライラして発狂しそうだ、などの症候を示す病態は、「実証」と見なすことができる。
虚実の基本的な概念として、「虚」とは中がうつろなこと(空虚)、「実」とは中に何かが充満していること(充実)である。「証」とは、病人がその時点で示している漢方医学的病態であるから、「実証」とは病気にかかったとき、身体や精神に闘病反応が強く現れている病態だと解釈できる。たとえば、月経痛が非常に強い、関節が腫れて熱感と疼痛が強い、腹診で圧痛が強い、イライラして発狂しそうだ、などの症候を示す病態は、「実証」と見なすことができる。
参考文献
平成22・23年度 厚生労働科学研究費補助金 地域医療基盤開発推進研究事業「統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化」研究班(研究代表者:新井信)(編):日本伝統医学テキスト.http://www.kampotextbook.sakura.ne.jp(2018年10月18日閲覧)
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