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文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻12号

2018年12月発行

文献概要

特集 こんなときこそ漢方を! 【私のイチオシ処方】

こじれた風邪の漢方処方

著者: 水嶋丈雄1

所属機関: 1水嶋クリニック

ページ範囲:P.1630 - P.1633

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 「ウイルス性の風邪の治療の際に抗菌薬の乱用をしないでください」との厚労省の指導がある。では、何を用いればよいのか?
 実は漢方薬は、ウイルス性の感冒症候群にも効果がある。こじれた感冒には微熱に小柴胡湯を、胃腸障害を伴う場合に柴胡桂枝湯を、咳が残るときには柴朴湯を第一選択とする。

参考文献

1)白木公康:インフルエンザ治療のための漢方薬の作用機構;葛根湯の作用機序.医学のあゆみ202(6・7):414-418, 2002.
2)水嶋丈雄:現代医学における漢方製剤の使い方;医家のための東洋医学入門.pp85-91, 三和書籍,2006.
3)張仲景:宗板傷寒論 3.pp10-11.
4)水嶋丈雄:漢方治療の診断と実践;漢方水嶋塾講義録.pp69-80,三和書籍,2012.
5)Köhidai L, et al : Chemotaxis and chemotactic selection induced with cytokines(IL-8, RANTES and TNF-alpha) in the unicellular Tetrahymena pyriformis. Cytokine 10(7) : 481-486, 1998. PMID 9702410
6)西澤芳男,他:麻酔科領域の視点から難治性・慢性内科疾患の慢性疼痛.慢性疼痛21 : 67-77, 2002.
7)西澤芳男,他:ベクロメタロン吸入量半減時の紫朴湯吸入療法とクロモグリヒート吸入療法の代替療法比較試験.耳鼻咽喉科展望45 : 8-15, 2002.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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