文献詳細
文献概要
特集 こんなときこそ漢方を! 【私のイチオシ処方】
高齢者のマルチモビィディティーと漢方
著者: 吉永亮1
所属機関: 1飯塚病院東洋医学センター漢方診療科
ページ範囲:P.1649 - P.1653
文献購入ページに移動高齢者のマルチモビィディティーと漢方治療
「マルチモビィディティー」とは、いくつかの慢性疾患各々が、病態生理的に関連する・しないにかかわらず併存している状態であり、診療の中心となる疾患を設定しがたい状態である。そのため、ケアが科別に分断されることが多く、容易にポリファーマシーに陥りやすい。
プライマリ・ケア、総合診療で漢方薬を上手に活用することで、高齢者のマルチモビィディティーへの介入の一助になりうると考える。
「マルチモビィディティー」とは、いくつかの慢性疾患各々が、病態生理的に関連する・しないにかかわらず併存している状態であり、診療の中心となる疾患を設定しがたい状態である。そのため、ケアが科別に分断されることが多く、容易にポリファーマシーに陥りやすい。
プライマリ・ケア、総合診療で漢方薬を上手に活用することで、高齢者のマルチモビィディティーへの介入の一助になりうると考える。
参考文献
1)Fried LP, et al : Diagnosis of illness presentation in the elderly. J Am Geriatr Soc 39(2) : 117-123, 1991. PMID 1991942
2)吉永亮,他:漢方治療の地域差と共通点—海の漢方・山の漢方.日本病院総合診療医学会雑誌14(3) : 249-254, 2018.
3)藤沼康樹:より複雑化するマルチモビディティへのアプローチ法は? 総合診療28(8) : 1102- 1103, 2018.
4)三潴忠道:はじめての漢方診療ノート.pp122- 125,医学書院,2007.
5)大塚敬節:漢方診療医典.p383,南山堂,2001.
掲載誌情報