文献詳細
文献概要
オール沖縄!カンファレンス・14
TIAが疑われる症例の初期診療
著者: 玉城拓也1 小山豊太1 川妻由和2 徳田安春3
所属機関: 1琉球大学医学部附属病院 総合臨床研修・教育センター(初期研修部門) 2琉球大学医学部附属病院 沖縄県地域医療支援センター/救急部 3臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
ページ範囲:P.253 - P.258
文献購入ページに移動患者:84歳、男性。
既往歴:心臓弁膜症(詳細不明)、心房細動(atrial fibrillation、以下Af)、高血圧症、虫垂炎手術。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:喫煙歴・飲酒歴なし。
内服薬:スピロノラクトン25mg 1錠、ワーファリン1mg 2錠、アムロジピン2.5mg 0.5錠、フロセミド20mg 0.5錠、ジフェニドール塩酸塩錠25mg 3錠。
現病歴:近医にて弁膜症を指摘され、手術を勧められるも希望されず、保存的に加療中であった。以前より食後や運動後に時折めまいを自覚していたが、放置していた。2017年○月○日、朝食後にトイレに行こうと立ち上がった際に、めまい・ふらつきを感じた。朝8時頃に訪問した友人が、呂律難に気づいた(註:本人には自覚がなかった)。友人が帰宅する際に家族を呼んだところ、家族も呂律難を認めたため、13時40分に救急要請。来院時めまいの自覚症状は消失していた。
参考文献
掲載誌情報