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文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻2号

2018年02月発行

文献概要

みるトレ Special・14

敗血症性ショックの正体は?

著者: 笠原敬1

所属機関: 1奈良県立医科大学感染症センター

ページ範囲:P.261 - P.264

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患者:80歳代、男性。週3回デイケアサービスを受けている。
主訴:意識障害。
現病歴:17時すぎにヘルパーが訪れたところ、ベッド上で口を開けて仰向けになっており、声をかけても返答がないため救急搬送された。7月で部屋には冷房がかかっておらず「熱中症」と考えられたが、念のため採取された血液培養2セットの4本中2本(いずれも好気ボトル)が陽性になった。
身体所見:意識JCS(Japan Coma Scale)30、血圧72/42mmHg、脈拍数135回/分、体温40.4℃、呼吸数36回/分、SpO2 84%(室内気)。そのほか身体所見上は明らかな異常を認めなかった。
血液検査:WBC 500/μL(Stab 7%、Seg 9%、Lym 59%、Mono 23%)、CRP 11.6mg/dL。
血液培養のグラム染色写真を示す(図1)。

参考文献

1)Bartlett RC, et al:Differentiation of Enterobacteriaceae, Pseudomonas aeruginosa, and Bacteroides and Haemophilus species in gram-stained direct smears. Diagn Microbiol Infect Dis 14(3) : 195-201, 1991. PMID 1716190
2)Cheong HS, et al:Clinical significance and predictors of community-onset Pseudomonas aeruginosa bacteremia. Am J Med 121(8) : 709-714, 2008. PMID 18691485

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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