文献詳細
文献概要
What's your diagnosis?[183]
コブラツイスト
著者: 後藤雅史1 小山弘1
所属機関: 1国立病院機構京都医療センター総合内科
ページ範囲:P.308 - P.312
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患者:60代、男性。
主訴:炎症反応高値。
現病歴:来院9カ月前、DIC(播種性血管内凝固症候群)を伴う左肺化膿症にてA病院に入院し、メロペネム、アンピシリン/スルバクタムを計4週間投与され治癒した。8カ月前から慢性C型肝炎に対してペグインターフェロンα-2b、リバビリンにて5カ月間治療を行った。3カ月前、炎症反応高値を認め、A病院へ再入院。ピペラシリン/タゾバクタム、メロペネムにて軽快した。その後再度、炎症反応高値を認めたため、紹介受診した。
既往歴:小学生の時に急性虫垂炎にて手術。
内服薬:アセトアミノフェン屯用。
生活歴・アレルギー歴:ex-smoker(3カ月前まで20本/日)。飲酒習慣なし。独居。建築関係の仕事(9カ月前より休職中)。ピペラシリン/タゾバクタムにてショック症状。
患者:60代、男性。
主訴:炎症反応高値。
現病歴:来院9カ月前、DIC(播種性血管内凝固症候群)を伴う左肺化膿症にてA病院に入院し、メロペネム、アンピシリン/スルバクタムを計4週間投与され治癒した。8カ月前から慢性C型肝炎に対してペグインターフェロンα-2b、リバビリンにて5カ月間治療を行った。3カ月前、炎症反応高値を認め、A病院へ再入院。ピペラシリン/タゾバクタム、メロペネムにて軽快した。その後再度、炎症反応高値を認めたため、紹介受診した。
既往歴:小学生の時に急性虫垂炎にて手術。
内服薬:アセトアミノフェン屯用。
生活歴・アレルギー歴:ex-smoker(3カ月前まで20本/日)。飲酒習慣なし。独居。建築関係の仕事(9カ月前より休職中)。ピペラシリン/タゾバクタムにてショック症状。
参考文献
1)Dennis Kasper, et al : Harrison's Principles of Internal Medicine, 19ed. p1129, McGraw-Hill, 2015. 〈IFNγ/IL-12経路を説明している〉
2)Chi CY, et al : Clinical manifestations, course, and outcome of patients with neutralizing anti-interferon-γ autoantibodies and disseminated nontuberculous mycobacterial infections. Medicine (Baltimore) 95(25) : e3927, 2016. PMID 27336882 〈抗IFNγ自己抗体が原因となった播種性非結核性抗酸菌症の、45例のケースシリーズ〉
3)Czaja CA, et al : Rituximab as successful adjunct treatment in a patient with disseminated nontuberculous mycobacterial infection due to acquired anti-interferon-γ autoantibody. Clin Infect Dis 58(6) : e115-118, 2014. PMID 24336756 〈リツキシマブにて良好な経過を得た症例報告〉
4)Koizumi Y, et al : Rituximab restores IFN-γ-STAT1 function and ameliorates disseminated mycobacterium avium infection in a patient with anti-interferon-γ autoantibody. J Clin Immunol 37(7) : 644-649, 2017. PMID 28779413 〈リツキシマブにて良好な経過を得た症例報告〉
5)Wu UI, et al : Use of QuantiFERON-TB Gold In-tube assay in screening for neutralizing anti-interferon-γ autoantibodies in patients with disseminated nontuberculous mycobacterial infection. Clin Microbiol Infect pii S1198-743X(17) : 30356-30357, 2017. PMID 28694201 〈IFNγ遊離試験が抗IFNγ自己抗体のスクリーニングに使えるのではないかという提案〉
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