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文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻3号

2018年03月発行

文献概要

特集 糖尿病のリアル—現場の「困った!」にとことん答えます。 糖尿病リアルQ&A

—Q1 初診—「“糖尿病予備群”の患者さんへの正しい対処は?」「糖尿病と診断したあとの“初めの一歩”は?」

著者: 和田淳1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 腎・免疫・内分泌代謝内科学

ページ範囲:P.321 - P.325

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Case
患者:54歳、男性。
家族歴:父親が糖尿病・高血圧で通院中。
現病歴:健診でHbA1c 6.7%を指摘され、経口ブドウ糖負荷テストを受けたところ、早朝空腹時血糖値109mg/dL、1時間値183mg/dL、2時間値201mg/dLであった。
 身長165cm、体重55.0kg、BMI 20.0kg/m2、診察室血圧128/72mmHg。飲酒は月1〜2回の飲み会の時だけだが、喉が渇くとジュースやスポーツ飲料を1日1L程度飲んでいた。運動は、電車通勤で毎日1時間程度歩いている。
 清涼飲料水を中止し、1600kcalの糖尿病食を指導されて帰宅した。その後、抗GAD(グルタミン酸デカルボキシラーゼ)抗体が5,200U/mLと高値であることが判明した。

参考文献

1)日本糖尿病学会 糖尿病診断基準に関する調査検討委員会:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告.糖尿病 53(6):458, 2010.
2)津下一代:生活習慣介入のエビデンスと実際.肥満症とメタボリックシンドローム—病態から治療・管理まで.日内会誌 105(9) : 1654-1661, 2016.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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