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文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻3号

2018年03月発行

文献概要

特集 糖尿病のリアル—現場の「困った!」にとことん答えます。 糖尿病リアルQ&A

—Q2 内服薬—「ビグアナイドの“次の一手”は?」「押さえておきたい“新薬”と、その使い分けは?」

著者: 石田俊彦1

所属機関: 1キナシ大林病院 糖尿病センター

ページ範囲:P.327 - P.331

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インスリン抵抗性型
Case1-1
患者:66歳、男性。身長168cm、体重88kg、BMI 31.7。
現病歴:家族歴のない2型糖尿病を3年前に指摘され、ビグアナイド薬(メトホルミン1,000mg)が処方されている。HbA1cが半年で6.7%から8.2%と悪化してきたが、患者は野菜を先にとり低炭水化物食を主体にしていると自己申告している。
 血液生化学検査では、軽度の脂肪肝(AST 68IU/mL、ALT 88IU/mL、γ-GTP 188IU/mL)と高中性脂肪血症(388mg/dL)で、腎機能はeGFR 88.2であった。
 ビグアナイド薬に追加する薬剤は、何が望ましいか? 空腹時血糖値は153mg/dL、空腹時インスリン値は14μU/mLであった。

参考文献

1)Turner RC, Matthews D, et al : Insulin deficiency and insulin resistance interaction in diabetes;estimation of their relative contribution by feedback analysis from basal insulin and glucose concentrations. Metabolism 28(11) : 1086-1094, 1979.
2)石田俊彦:日本人の糖尿病の薬物療法の特徴は? 日本では糖尿病に対してどんな薬物療法が使われていますか? Q&Aでわかる肥満と糖尿病 5(2):289-292, 2006.
3)SGLT2阻害薬の適正使用に関する委員会:SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation.日本糖尿病学会,2014. http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=48 (2018年2月2日現在)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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