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文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻3号

2018年03月発行

文献概要

こんなときオスラー|超訳『平静の心』・15

肉体と精神の両方を等しく働かせて、均衡が崩れるのを予防しなければならない—「プラトンが描いた医術と医師」の章より

著者: 山中克郎1

所属機関: 1諏訪中央病院総合内科

ページ範囲:P.430 - P.432

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 古代バビロニア(紀元前2000年頃)には、医者がいなかった。病人が出ると、家族は病人を広場へ連れて行く。通行人は病人に必ず症状を訊ね、自分や知り合いに同じ病気を治した経験があれば、その治療法を教えてやるのだ。
 オスラーは、哲学者や作家の医師論や医師批判に非常に興味をもっていたようである。古代ギリシャの哲学者プラトン(紀元前427年〜紀元前347年)や医師ヒポクラテス(紀元前460年頃〜紀元前370年頃)の思想からも、オスラーは大きな影響を受けている。哲学者ソクラテスが処刑された紀元前399年、当時ヒポクラテスは60歳くらい、プラトンは28歳の青年であった。本稿サブタイトルの「プラトンが描いた医術と医師」とは、オスラーが1893年に行った講演である。

参考文献

梶田昭:医学の歴史.講談社学術文庫,2003.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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