文献詳細
文献概要
What's your diagnosis?[184]
お安い秘孔術
著者: 八百脩平1 高岸勝繁1
所属機関: 1京都岡本記念病院 総合診療科
ページ範囲:P.464 - P.468
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患者:67歳、男性。
主訴:嚥下困難、両耳閉塞感。
現病歴:来院1カ月前頃、車を運転している際に、左から来た車が見えにくかったというエピソードがあった。来院2週間前より、徐々に飲水や食事摂取時にむせ、嚥下困難が出現し、ゼリーなどの栄養補助食品のみを摂取するようになった。症状が持続するため、当院受診。
ROS(review of systems):
(+);体重減少(2〜3カ月で5kg)、喀痰、両耳閉塞感。
(−);悪寒戦慄、微熱、寝汗、頭痛、胸痛、消化器症状、関節痛、四肢のしびれ、皮疹。
既往歴:慢性滲出性中耳炎(64歳時、来院3カ月前、来院1週間前に鼓膜切開、抗菌薬加療歴あり)。
内服薬:なし。
アレルギー歴:なし。
生活歴:飲酒は缶ビール1本/日、喫煙は来院半年前まで20本/日、現在禁煙。
患者:67歳、男性。
主訴:嚥下困難、両耳閉塞感。
現病歴:来院1カ月前頃、車を運転している際に、左から来た車が見えにくかったというエピソードがあった。来院2週間前より、徐々に飲水や食事摂取時にむせ、嚥下困難が出現し、ゼリーなどの栄養補助食品のみを摂取するようになった。症状が持続するため、当院受診。
ROS(review of systems):
(+);体重減少(2〜3カ月で5kg)、喀痰、両耳閉塞感。
(−);悪寒戦慄、微熱、寝汗、頭痛、胸痛、消化器症状、関節痛、四肢のしびれ、皮疹。
既往歴:慢性滲出性中耳炎(64歳時、来院3カ月前、来院1週間前に鼓膜切開、抗菌薬加療歴あり)。
内服薬:なし。
アレルギー歴:なし。
生活歴:飲酒は缶ビール1本/日、喫煙は来院半年前まで20本/日、現在禁煙。
参考文献
1)Kupersmith MJ, et al : Idiopathic hypertrophic pachymeningitis. Neurology 62(5) : 686-694, 2004. PMID 15007115 〈肥厚性硬膜炎について〉
2)Yokoseki A, et al : Hypertrophic pachymeningitis ; significance of myeloperoxidase anti-neutrophil cytoplasmic antibody. Brain 137(Pt 2) : 520-536, 2014. PMID 24271323 〈肥厚性硬膜炎とANCA関連血管炎のレビュー〉
3)原渕保明,他:ANCA関連血管炎性中耳炎の臨床像と診断基準(案).耳鼻咽喉科臨床 107(8) : 587-598, 2014. 〈ANCA関連中耳炎の診断基準案が掲載〉
4)Harabuchi Y, et al : Clinical features and treatment outcomes of otitis media with antineutrophil cytoplasmic antibody(ANCA)-associated vasculitis (OMAAV) ; a retrospective analysis of 235 patients from a nationwide survey in Japan. Mod Rheumatol 27(1) : 87-94, 2017. PMID 27166750 〈ANCA関連中耳炎のレビュー〉
5)吉田尚弘:ANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)の臨床像.Otol Jpn 25(2) : 202-207, 2015. 〈ANCA関連中耳炎の予後因子について〉
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