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文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻5号

2018年05月発行

文献概要

ジェネラリスト漢方Basics|東西2つの視点でアプローチ・5

「これって本当に風邪?」—漢方の副反応を知る

著者: 岡部竜吾1

所属機関: 1伊那市国保美和診療所

ページ範囲:P.734 - P.736

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 風邪は「数種類のウイルスによって起こり、良性で自然軽快する上気道症状を主体にする症候群」と定義されるが、それは後から振り返って初めてわかることである。症状が未分化な状態で患者が来院するプライマリ・ケアの現場には、「風邪だと思ったら、翌日下痢が始まり胃腸炎だった」とか、「風邪だと思って感冒薬で数日経過をみたら、マイコプラズマ肺炎になってしまった」といった悩ましい患者が訪れる。風邪に似た、風邪ではない疾患が除外できて、そして抗菌薬の必要性がないことを見極めて、ようやく「風邪」と言える。その後も本当に風邪でよいかは経過をみないとわからず、悩ましい。かつて先輩から「外科医は、アッペに始まりアッペに終わる」と言われたが、プライマリ・ケアの外来は、「風邪に始まり、風邪に終わる」と言っても過言ではないだろう。

参考文献

1)岡部竜吾:漢方診療の基本中の基本.総合診療26(3) : 205-209, 2016.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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