icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻6号

2018年06月発行

文献概要

What's your diagnosis?[186]

市販の青いパンはおっさん用

著者: 横江正道1 末松篤樹1 久田敦史1 宮川慶1 飛田晶1 吉見祐輔1 野口善令1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院 総合内科

ページ範囲:P.763 - P.767

文献購入ページに移動
病歴
患者:60歳、男性。
主訴:両下肢痛。
現病歴:1カ月前に両下肢痛と腰痛が出現した。痛みは徐々に悪化し、両側のふくらはぎが痛くなった。2週間前に痛みが強くなり、当院整形外科を受診。腰椎症が疑われ、腰椎MRIを撮影したところ、第11胸椎に高信号域があったものの、脊髄を圧迫する病変はなかった。足の甲が締めつけられる感じで立っているのがつらく、座っているのもつらい状況になった。また、両側前腕の筋痛と、つっぱるような感じもある。痛くなる前は、週に2回ほどゴルフの練習に行ける状態であった。腰椎の病変だけでは症状の説明がつかないとのことで、整形外科から当科外来にコンサルテーションされた。
職業:営業職。
生活習慣:特記すべきことなし。
嗜好品:喫煙;20歳〜20本/日×約40年(ただし、3カ月前から禁煙)。飲酒;機会飲酒程度。
旅行歴:海外・温泉ともになし。
家族歴:特記すべきことなし。
既往歴:45歳で尿道結石。高血圧・高脂血症・糖尿病なし。
内服薬:ロキソプロフェン(ロキソニン®)。
アレルギー:なし。

参考文献

1)萩野昇:不明熱.medicina 48(2) : 249-256, 2011. 〈名言が載っています〉
2)押川英仁,他:血管炎—臨床での診断ステップと重症病態鑑別のポイント.Hospitalist 2(2) : 463-475, 2014. 〈血管炎がわかりやすくまとめられています〉
3)萩野昇:診断困難な膠原病不明熱症例へのアプローチ.JIM 23(6):498-506, 2013. 〈重症例の怖さが書かれています〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?