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文献概要
55歳からの家庭医療|明日から地域で働く技術とエビデンス・18
—「病い」へのアプローチ5—Clinical Method in Family Medicine:INTERPRETIVE MEDICINE, part 2
著者: 藤沼康樹1
所属機関: 1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
ページ範囲:P.864 - P.867
文献購入ページに移動 病いを抱えた「自己/主体」に、家庭医はどう向き合うのか? そのことについては、現在、海外の家庭医療やプライマリ・ケア関連の学会にspecial interest group(SIG)がつくられて検討されています。たとえば、英国の大学における総合診療・家庭医療部門、すなわちacademic GPの学会であるSociety for Academic Primary Careには、「The self in primary care(プライマリ・ケアにおける自己/主体)」というそのものズバリのSIGがありますし、世界最大のプライマリ・ケア研究の学会であるNorth American Primary Care Research Groupには「Advancing Generalist Expertise(ジェネラリストの専門性/卓越性の向上)」という、やはりこの問題に関連の深いSIGが組織されています。
参考文献
1)Dowrick C:Beyond Depression;A New Approach to Understanding and Management, 2nd ed. Oxford University Press, 2009.
2)與那覇潤:知性は死なない—平成の鬱をこえて.文藝春秋,2018.
3)日本精神神経学会(日本語版用語監修),髙橋三郎,他(監訳):DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014.
4): Dowrick C (編):Person-centred Primary Care;Searching for the Self. Routledge, 2018.
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