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文献詳細

雑誌文献

総合診療28巻7号

2018年07月発行

文献概要

特集 この薬だけは押さえておきたい! 総合診療医のためのSpecialist Drug 40 専門医から「日常的なフォローアップをお願いします」となりやすい疾患群の薬

23)B型肝炎|バラクルード®(エンテカビル)

著者: 池内和彦1 奥新和也2 四柳宏3

所属機関: 1東京大学医学部附属病院 感染症内科 2東京大学医学部附属病院 感染制御部 3東京大学医科学研究所附属病院 感染免疫内科

ページ範囲:P.927 - P.927

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B型肝炎ウイルス(HBV)感染に用いられる最も代表的な核酸アナログ製剤で、肝炎の活動性と線維化進展を抑制し、肝硬変・肝細胞がんの発生を減らすことができる。一方で、HBVは感染が一度成立すると肝細胞の核内に鋳型となるcccDNA(covalently closed circular DNA)として存在し、感染が持続するにつれその量が増大するため、核酸アナログ製剤の投与で完全に駆除されることはなく、「投与中止」による再燃が問題となる。

参考文献

1)Lai CL, et al : Entecavir versus lamivudine for patients with HBeAg-negative chronic hepatitis B. N Engl J Med 354(10) : 1011-1020, 2006. PMID 16525138
2)Chang TT, et al : A comparison of entecavir and lamivudine for HBeAg-positive chronic hepatitis B. N Engl J Med 354(10) : 1001-1010, 2006. PMID 16525137
3)Ozaras R, et al : First-line monotherapies of tenofovir and entecavir have comparable efficacies in hepatitis B treatment. Eur J Gastroenterol Hepatol 26(7) : 774-780, 2014. PMID 24901822

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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