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What's your diagnosis?[189]
1GBの別件逮捕データ
著者: 小田垣孝雄1 柏原英里子2 小山弘2
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構 京都医療センター 総合診療科 2独立行政法人国立病院機構 京都医療センター 総合内科
ページ範囲:P.1180 - P.1183
文献購入ページに移動患者:60代、女性。
主訴:発熱、心窩部痛。
現病歴:X-13日からの38℃を超える発熱のため、X-9日に前医に入院し、腹部単純CTにて胆囊壁の肥厚があり、胆囊炎として抗菌薬メロペネム、タゾバクタム/ピペラシリン、レボフロキサシンなどによる治療を受けていたが、病状が徐々に悪化するため、X日(金曜日)午後に当院を紹介受診した。
心窩部左側に圧痛がある点が非典型的ではあるが、胆石性胆囊炎を疑い外科にコンサルトしたところ、腹部造影CT検査にて胆囊結石と胆囊壁の軽度肥厚があり(図1)、胆石性胆囊炎の診断にて緊急手術(腹腔鏡下胆囊摘出術)となった。手術後も発熱が続いたが、手術部位感染は否定的で、入院6日目に当科に転科して、発熱の再評価を行うこととなった。
既往歴:高血圧、胆囊結石症、便秘症。
内服薬:アムロジピン、センノシド。
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