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特集 オンコ・ジェネラリスト—「がん」に強い総合診療医をめざして 【緩和“治療”は任せて!】
できるようになりたい! 症状マネジメントのツボ❺看取りの作法とエビデンス
著者: 大川薫1
所属機関: 1医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 在宅診療科
ページ範囲:P.1255 - P.1257
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患者:78歳、男性。肺腺がん、多発肝転移・多発骨転移。高齢の妻と2人暮らし。
既往歴:慢性閉塞性肺疾患。
現病歴:1年前に検診異常あり、精査にて肺腺がんⅣ期の診断。化学療法を施行も、多発肝転移・多発骨転移および全身状態の悪化あり、抗がん治療が中止された。「最期は自宅で迎えたい」という本人の強い希望があり、2週間前に訪問診療が導入された。
経口摂取量の低下と浮腫に加え、昨夜から安静時呼吸困難・せん妄が出現した。同居の妻から「遠方の長男が帰省したため、現在の病状とこのまま自宅で看ていけるのかについて、一緒に説明を聞きたい」と訪問診療の主治医に連絡があった。
患者:78歳、男性。肺腺がん、多発肝転移・多発骨転移。高齢の妻と2人暮らし。
既往歴:慢性閉塞性肺疾患。
現病歴:1年前に検診異常あり、精査にて肺腺がんⅣ期の診断。化学療法を施行も、多発肝転移・多発骨転移および全身状態の悪化あり、抗がん治療が中止された。「最期は自宅で迎えたい」という本人の強い希望があり、2週間前に訪問診療が導入された。
経口摂取量の低下と浮腫に加え、昨夜から安静時呼吸困難・せん妄が出現した。同居の妻から「遠方の長男が帰省したため、現在の病状とこのまま自宅で看ていけるのかについて、一緒に説明を聞きたい」と訪問診療の主治医に連絡があった。
参考文献
1)Morita T, et al : The Palliative Prognostic Index ; a scoring system for survival prediction of terminally ill cancer patients. Support Care Cancer 7(3) : 128-133, 1999. PMID 10335930
2)Hui D, et al : A diagnostic model for impending death in cancer patients ; Preliminary report. Cancer 121(21) : 3914-3921, 2015. PMID 26218612
3)森田達也,他:死亡直前と看取りのエビデンス.医学書院,2015.
4)Hui D, et al : Symptom expression in the last seven days of life among cancer patients admitted to acute palliative care units. J Pain Symptom Manage 50(4) : 488-494, 2015. PMID 25242021
5)緩和ケア普及のための地域プロジェクト(厚生労働科学研究 がん対策のための戦略研究):看取りのパンフレット「これからの過ごし方について」. http://gankanwa.umin.jp/pdf/mitori02.pdf
6)Stephanie J, et al : Advance care planning for cancer patients ; a systematic review of perceptions and experiences of patients, families, and healthcare providers. Psychooncology 25(4) : 362-386, 2016. PMID 26387480
7)Shinjo T, et al : Care for imminently dying patients ; family menmbers' experiences and recommendations. J Clin Oncol 28(1) : 142-148, 2010. PMID 19901113
8)えんじぇる班:地域の多職種で作る「死亡診断時の医師の立ち居振る舞い」についてのガイドブック.2014. http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/docs/booklet/booklet29.pdf
9)山脇道晴:ご遺体のケアを看護師が家族と一緒に行うことについての家族の体験と評価.がん看護20(6) : 670-675, 2015.
10)Witkamp FE, et al : Dying in the hospital ; what happens and what matters, according to bereaved relatives. J Pain Symptom Manage 49(2) : 203-213, 2015. PMID 25131893
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