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特集 オンコ・ジェネラリスト—「がん」に強い総合診療医をめざして 【がん診療の進歩Q&A】
外来で「がんサバイバー」を診るポイントは?
著者: 高橋都12
所属機関: 1国立研究開発法人 国立がん研究センター 2がん対策情報センター がんサバイバーシップ支援部
ページ範囲:P.1265 - P.1268
文献購入ページに移動総合診療医の助言によってがん診断後の“びっくり離職”を思いとどまった一例
患者:53歳、女性。小規模会社の正社員として事務業務を担当。
既往歴:軽度高血圧で、総合診療医を受診している。
現病歴:市の検診で乳がんとわかり、がん治療医から術前化学療法を勧められた。本人の衝撃は大きく、「自分ががんになるなんて」「抗がん剤を使うなら、働けないから会社は辞めるしかない」と話す。総合診療医は、「治療中も働いている人は大勢いる。支持療法も進歩しているので、今は大きな決断をせず、化学療法をまず1クール受けて体調の変化をみてから考えたらどうか」と助言した。結果的に、副作用がさほど強くなかったので、在職のまま術前化学療法を完遂できた。
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