文献詳細
文献概要
Update'18
がんとロコモティブシンドローム
著者: 大江隆史1
所属機関: 1NTT東日本関東病院 整形外科
ページ範囲:P.1272 - P.1274
文献購入ページに移動 「ロコモティブシンドローム」(以下、ロコモ)は、2007年、日本整形外科学会が世界に先駆けて提唱した言葉と概念である。2013年から、その定義を「運動器の障害のため、移動機能の低下をきたした状態で、進行すると介護が必要となるリスクが高まるもの」としている。運動器にコモンディジーズが起こると、それらが連鎖・複合して、運動器の痛み・機能低下をきたし、またその機能低下が運動器疾患をさらに悪化させたりしつつ、移動機能低下に進展し、さらに悪化すると最後には介護状態に至る、というとらえ方がロコモである(図1)。
2015年からロコモの判定は、2つの運動機能検査(図2・3)と1つの質問票からなる「ロコモ度テスト」で行うこととしており、ロコモの段階を「ロコモ度1」「ロコモ度2」とした臨床判断値を決め(表1)、次のように勧めている。
2015年からロコモの判定は、2つの運動機能検査(図2・3)と1つの質問票からなる「ロコモ度テスト」で行うこととしており、ロコモの段階を「ロコモ度1」「ロコモ度2」とした臨床判断値を決め(表1)、次のように勧めている。
掲載誌情報