文献詳細
文献概要
みるトレ Special・21
CDは聴くものじゃない…見るものだッ!
著者: 忽那賢志1
所属機関: 1国立国際医療研究センター 国際感染症センター 国際感染症対策室
ページ範囲:P.1293 - P.1296
文献購入ページに移動患者:70歳代、男性。介護老人保健施設に入所中。
主訴:下痢。
現病歴:来院10日前から、腹痛と1日数回の下痢が出現してきた。嘱託医が「感染性腸炎」と診断、セフカペンピボキシルを処方されたが改善しなかった。5日前からはレボフロキサシンが投与されたが改善せず、下痢の回数は10回/日に増加した。また血液検査上、白血球が22,000/μLと著増していたことから、近医を受診し下部消化管内視鏡検査が施行され、図1の所見が認められたため当院感染症科に紹介となった。
既往歴:黄色ブドウ球菌による化膿性脊椎炎のため、2カ月前までセファゾリンおよびケフレックスを6週間内服。
身体所見:意識清明、血圧114/78mmHg、脈拍数109回/分、呼吸数21回/分、体温38.5℃。右下腹部を中心として、腹部全体に圧痛を認める。
血液検査:WBC 24,300/μL、Cr 1.62mg/dL。
主訴:下痢。
現病歴:来院10日前から、腹痛と1日数回の下痢が出現してきた。嘱託医が「感染性腸炎」と診断、セフカペンピボキシルを処方されたが改善しなかった。5日前からはレボフロキサシンが投与されたが改善せず、下痢の回数は10回/日に増加した。また血液検査上、白血球が22,000/μLと著増していたことから、近医を受診し下部消化管内視鏡検査が施行され、図1の所見が認められたため当院感染症科に紹介となった。
既往歴:黄色ブドウ球菌による化膿性脊椎炎のため、2カ月前までセファゾリンおよびケフレックスを6週間内服。
身体所見:意識清明、血圧114/78mmHg、脈拍数109回/分、呼吸数21回/分、体温38.5℃。右下腹部を中心として、腹部全体に圧痛を認める。
血液検査:WBC 24,300/μL、Cr 1.62mg/dL。
参考文献
1)Lawson PA, et al:Reclassification of Clostridium difficile as Clostridioides difficile (Hall and O'Toole 1935)Prévot 1938. Anaerobe 40 : 95-99, 2016. PMID 27370902
2)Swindells J, et al : Evaluation of diagnostic tests for Clostridium difficile infection. J Clin Microbiol 48(2) : 606-608, 2010. PMID 20032256
3)McDonald LC, et al:Clinical Practice Guidelines for Clostridium difficile Infection in Adults and Children;2017 Update by the Infectious Diseases Society of America (IDSA) and Society for Healthcare Epidemiology of America (SHEA). Clin Infect Dis 66(7) : 987-994, 2018. PMID 29562266 https://academic.oup.com/cid/article/66/7/e1/4855916
4)日本感染症学会,日本化学療法学会:JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015—腸管感染症.日化療会誌 64(1) : 31-65, 2016. http://www.chemotherapy.or.jp/guideline/jaidjsc-kansenshochiryo_choukan.pdf
5)Kelly CP : Can we identify patients at high risk of recurrent Clostridium difficile infection? Clin Microbiol Infect 18(Suppl 6) : 21-27, 2012. PMID 23121551
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