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文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻1号

2019年01月発行

文献概要

特集 教えて検索!—膨大な医学情報を吟味・整理するスキル 【我探す故に我あり! すばやく的確に“fact”を検索する方法】

医学教育研究など「質的研究」の検索と吟味

著者: 青松棟吉1

所属機関: 1佐久総合病院 総合診療科

ページ範囲:P.39 - P.43

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「質的研究」の特徴
 質的研究は、「質的データ」を「質的分析手法」を用いて分析する研究である。質的データとは、検査値などのように数値化することが難しいデータであり、インタビューを文字に起こした逐語録や研究者が記述した観察記録などの「言語データ」、絵画・映像などの「視覚データ」がある。「医学研究」の領域では、主に言語データが用いられる。

参考文献

1)久保田賢一:質的研究の評価基準に関する一考察—パラダイム論から見た研究評価の視点.日本教育工学雑誌 21(3) : 163-173, 1997. 〈質的研究と量的研究における認識論を含むパラダイムの違いと、その違いに基づく研究の質評価法の違いについて詳説している〉
2)O'Brien BC, et al : Standards for reporting qualitative research ; a synthesis of recommendations. Acad Med 89(9) : 1245-1251, 2014. PMID 24979285 〈質的研究を報告する際に記述するべき項目とその解説をまとめてある〉
3)Uwe Flick. 2007/小田博志(監訳):新版 質的研究入門—〈人間の科学〉のための方法論.春秋社,2011. 〈質的研究に関連する理論や用いられる種々の方法について網羅された入門書である。本稿では6・7章を参照した〉
4)武田裕子:医学教育研究に不可欠な“概念的枠組み(conceptual frameworks)” Review : “Conceptual frameworks to illuminate and magnify” by Georges Bordage. Medical Education 2009 ; 43 : 312-319. 医学教育47(5) : 326-327, 2016.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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