icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻1号

2019年01月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・25

「あの病気っぽい!」本当に?

著者: 伊庭弘花1 垣花一慶2 佐々木秀章3 徳田安春4

所属機関: 1沖縄赤十字病院 初期研修医 2沖縄赤十字病院 内科 3沖縄赤十字病院 救急科 4臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター

ページ範囲:P.83 - P.87

文献購入ページに移動
CASE
患者:女性、63歳。
主訴:発熱。
●day 1 38℃台発熱。
●day 3 解熱。
●day 4 県外から沖縄へ。
●day 6 38℃台発熱、クリニック受診。処方のロキソプロフェン、レバミピド、ジキニンで一時的に解熱があったものの発熱が続き、胃のムカムカ感が出現。
●day 10 当院受診(土曜午後、救急外来)。
受診時は嘔気・腹痛・下痢なし。咳嗽・喀痰・尿路症状なし。sick contactなし。
既往歴:Morquio症候群(ムコ多糖症Ⅳ型)、骨粗鬆症、湿疹。
内服:ロキソプロフェンNa1錠、レバミピド1錠、リセドロン酸ナトリウム(月1回)、ケトプロフェン貼付剤。
アレルギー歴:なし。
飲酒・喫煙歴:なし。
予防接種:不明。
健診歴:なし。
ADL(activities of daily living):車椅子。両下肢に拘縮・股関節脱臼あり。完全屈曲しての座位はとれない。車椅子操作は筋力低下し、ほとんどできない。

参考文献

1)Schram AM, et al : Marked hyperferritinemia does not predict for HLH in the adult population. Blood 125(10) : 1548-1552, 2015. PMID 25573993
1)厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業 自己免疫疾患に関する調査研究班(編):成人スチル病診療ガイドライン2017年版.診断と治療社,2017.
2)多田 芳史:特集 一般内科医のためのリウマチ膠原病の診断基準(分類基準)・治療ガイドラインの使い方と注意点.日内会誌104(10) : 2143-2148, 2015.
3)鈴木富雄:Dr.鈴木の13カ条の原則で不明熱に絶対強くなる—ケースで身につく究極の診断プロセス.pp112-126, 羊土社,2015.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?