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文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻10号

2019年10月発行

文献概要

What's your diagnosis?[202]

パ・リーグの3チームがなくたって、大谷がいるさ!

著者: 横江正道1 宮川慶1 竹内元規1 田口雄一郎1 佐藤哲彦1 久田敦史1 末松篤樹1 吉見祐輔1 野口善令1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院 総合内科

ページ範囲:P.1167 - P.1171

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病歴
患者:73歳、男性
主訴:全身倦怠感、体重減少、足がつる
現病歴:5カ月程前から食欲が低下し、あまり食べられなくなった。やせようという気持ちもダイエットするつもりもなし。6カ月で6kgの体重減少があった。朝4時になると足がつるため、目覚めてしまう。他の部位に痛みを感じるところはない。自分では最近、疲れやすく、だるさを自覚している。かかりつけ医で肝臓の超音波検査を行ったが、「異常はない」と言われている。原因がよくわからないため、総合内科に紹介受診となった。
ROS(+):全身倦怠感、体重減少、食欲低下、便秘気味、足がつる
ROS(-):発熱、悪寒戦慄、寝汗、嘔気・嘔吐、頭痛、めまい、咽頭痛、鼻汁、鼻閉、耳鳴、難聴、胸痛、咳、痰、呼吸困難、腹痛、下痢、黒色便、血便、血尿、排尿時痛、残尿感、失禁、頻尿、関節痛、皮疹、浮腫
職業:無職(かつては鉄工所勤務)
生活習慣:家庭菜園をやっている
嗜好品:喫煙20本/日を約40年(20〜60歳)、飲酒 焼酎1合/日をほぼ毎日
旅行歴:海外・温泉ともになし
家族歴:兄が膵臓がんで他界
既往歴:糖尿病・脂質異常症・高血圧あり(かかりつけ医でフォローされている)
薬剤歴:ビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩配合錠1日2回(1回1錠)、カナグリフロジン100mg 1日1回/朝食後、イルベサルタン・トリクロルメチアジド錠1日1錠/朝、ニフェジピン20mg 1日1回/夕、ピタバスタチン1mg 1日1回/夕、スボレキサント15mg 1日1回/眠前、エスゾピクロン2mg 1日1回/眠前、フェルピナク貼付剤
アレルギー:なし

参考文献

1)横江正道,他:ヒールの高いキャビンアテンダントにメロメロ.総合診療27(4) : 410-413, 2017. 〈悪性リンパ腫の骨転移による高Ca血症のWYD症例報告〉
2)杉崎勝教:新診断基準の評価と今後検討すべき課題—呼吸器病変について.日サ会誌29(1):71-73, 2009. 〈サルコイドーシスの呼吸器系病変に関するまとめが掲載されている〉
3)磯本晃佑,他:サルコイドーシス—自然寛解も多い全身性疾患—肺の症状,病変を中心に.Hospitalist 5(2):276-289, 2017. 〈サルコイドーシスの最新の情報がきれいにまとめられている〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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