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文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻10号

2019年10月発行

文献概要

特集 教えて!医師のためのビジネス・スキル 【組織マネジメント 臨床マネジメントQ&A】

Q6 スタッフの医師3人が続けて産休に入ることになりました。どうすればよいでしょうか?

著者: 藤井智香子1 渡邉真由1 片岡仁美1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科医療人キャリアセンターMUCAT

ページ範囲:P.1198 - P.1200

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 1958年の医学科学生において、女子学生の割合は6.6%(206人)であった1)。しかし、2018年に行われた実態調査では、全医師に対する女性医師の割合は、大学附属病院で26.6%、公立病院では24%であり、初期研修医ではその割合はさらに増え、大学附属病院で39.3%、公立病院で36.3%である2)。このような状況のなか、妊娠・出産などライフイベントを自身、職場のスタッフが迎える機会は、ますます増加するだろう。
 岡山大学病院では、「女性医師の離職防止・復職支援」というテーマでプロジェクトが募集された文部科学省医療人GP(good practice)に採択されたことを機に、2007年から女性医師のキャリア支援に取り組んでいる3)。同プロジェクトの運営主体である岡山大学の医療人キャリアセンターには、日々さまざまな「こんな時、どうしましょう?」という相談が舞い込む。女性医師、上司、管理者など、さまざまな立場からの相談は、年間300件近い。今回そのような相談に応じているキャリアセンターのコーディネーター医師の現場の意見も踏まえ、本稿のタイトルQ6への対処を考えてみたい。

参考文献

1)文部科学省:学校基本調査—平成29年度 高等教育機関《報告書掲載集計》学校施設調査〈大学・大学院 関係学科別 学生数〉,2017.
2)厚生労働省:平成30年度女性医師等キャリア支援モデル全国展開事業報告.一般社団法人全国医学部長病院長会議,pp19-172.
3)岡山大学医療人キャリアセンターMUSCAT プロジェクト https://www.okayama-muscat.jp
4)日本医師会女性医師バンク https://www.jmawdbk.med.or.jp
5)産経新聞社ゆうゆうLife:闘う女医さん(下)勤務の改善 www.sankei.co.jp/yuyulife/iryo/200805/iry080508007.htm
6)清野佳紀:特集 小児科医のワークライフバランスを考える;序—病院における職員のワークライフバランスの重要性.小児内科48(1) : 8-11, 2016.
7)Nishii L : The benefits of climate for inclusion for gender-diverse groups. Academy of Management Journal 56(6) : 1754-1774, 2013.
8)白石弘幸:日本企業のダイバーシティ・マネージメント:NTTデータと日立製作所を事例に.金沢大学経済論集32(2) : 75-96, 2012.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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