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特集 臨床写真図鑑 レアな疾患編—見逃したくない疾患のコモンな所見 レアな疾患のコモンな所見集
“少し違う”時は撮ってみる
著者: 吉田菜穂子1 後藤知英2
所属機関: 1慶應義塾大学医学部 感染症学教室 2神奈川県立こども医療センター 神経内科
ページ範囲:P.1319 - P.1320
文献購入ページに移動患者:1歳2カ月、男児。生来健康。
主訴:けいれん
現病歴:受診当日、発熱とともに全身強直間代性のけいれんが出現し、救急車で搬送され来院。けいれんは1分間で自然頓座し、意識も回復傾向だが、「なんとなくボーッとした状態が続く」ため入院。
家族歴:神経疾患・けいれんの既往なし
既往歴:特記事項なし
生活歴:1歳から保育園通園、周囲に流行疾患なし
予防接種歴:定期接種を順調に進めている
身体所見(救急搬送時):体温39.4℃、血圧110/91mmHg、脈拍数140回/分、SpO2 99%(室内気)
入院後経過:バイタルサインは安定、座位になったり食事をしたりできるが、母親からみて“なんとなくいつもと違う”状態であるため、入院を継続し経過観察。意識状態は改善傾向にみえた。入院3日目に、左手のピクツキから始まる強直間代発作が出現、頭部MRI検査を行った(図1)。
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