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特集 臨床写真図鑑 レアな疾患編—見逃したくない疾患のコモンな所見 レアな疾患のコモンな所見集
筋肉痛は甘くない!?
著者: 宮上泰樹1 陶山恭博2
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂江東高齢者医療センター 高齢者総合診療科 2JR東京総合病院 リウマチ・膠原病内科
ページ範囲:P.1329 - P.1330
文献購入ページに移動患者:38歳、男性
主訴:発熱、左大腿部痛
現病歴:受診3日前から、発熱と左大腿部痛を自覚した。当初は体動時に増悪するも、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)で疼痛はやや改善し仕事はできていた。しかし、徐々に増悪し歩行も困難となったため、救急車を要請した。
身体所見:脈拍数112回/分、血圧111/59mmHg、呼吸数24回/分、体温39.1℃、SpO2 98%(室内気)。左大腿部の疼痛が強く、はっきりしないが同側の足指に擦過傷あり。
血液所見:WBC 18,300/μL(Neut 83.7%)とCRP 11.3mg/dLの上昇あり。肝・腎機能障害やCK上昇は認めなかった。
経過:「蜂窩織炎」としてスルバクタム・アンピシリン3g6時間おきで治療開始し入院としたが、入院2日目に左大腿部の発赤が出現した(図1)。同日、下肢MRIを施行した(図2)。
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