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文献概要
特集 臨床写真図鑑 レアな疾患編—見逃したくない疾患のコモンな所見 レアな疾患のコモンな所見集
反復性鼻出血、息切れ、心窩部違和感
著者: 渕崎宇一郎1
所属機関: 1恵寿総合病院 消化器内科
ページ範囲:P.1337 - P.1338
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患者:70歳台、女性
主訴:反復性鼻出血、息切れ、黒色便
現病歴:60歳頃から鼻出血を認めるようになり、耳鼻咽喉科で加療を受けたが、その後も続いていた。1カ月ほど前から、ほとんど毎日鼻出血を認めるようになり、息切れ・ふらつき・心窩部違和感が強くなってきたため救急外来を受診した。
既往歴:甲状腺機能低下症
家族歴:姉が反復性鼻出血で加療歴あり
身体所見:脈拍数72回/分・整、血圧110/56mmHg。結膜;高度の貧血。皮膚;舌(図1)・顔面・手指(図2)に毛細血管拡張斑。胸部;心音・呼吸音に異常なし。腹部;平坦、軟。
血液所見:WBC 2,000/μL、RBC 225×104/μL、Hb 3.8g/dL、Plt 23.3×104/μL、LDH 212IU/L
患者:70歳台、女性
主訴:反復性鼻出血、息切れ、黒色便
現病歴:60歳頃から鼻出血を認めるようになり、耳鼻咽喉科で加療を受けたが、その後も続いていた。1カ月ほど前から、ほとんど毎日鼻出血を認めるようになり、息切れ・ふらつき・心窩部違和感が強くなってきたため救急外来を受診した。
既往歴:甲状腺機能低下症
家族歴:姉が反復性鼻出血で加療歴あり
身体所見:脈拍数72回/分・整、血圧110/56mmHg。結膜;高度の貧血。皮膚;舌(図1)・顔面・手指(図2)に毛細血管拡張斑。胸部;心音・呼吸音に異常なし。腹部;平坦、軟。
血液所見:WBC 2,000/μL、RBC 225×104/μL、Hb 3.8g/dL、Plt 23.3×104/μL、LDH 212IU/L
参考文献
1)Fuchizaki U, et al : Hereditary haemorrhagic telangiectasia(Rendu-Osler-Weber disease). Lancet 362(9394) : 1490-1494, 2003. PMID 14602446
2)塩谷隆信(編):増補版 遺伝性出血性末梢血管拡張症(オスラー病;HHT)の診療マニュアル.中外医学社,2015.
3)Dakeishi M, et al:Genetic epidemiology of hereditary hemorrhagic telangiectasia in a local community in the northern part of Japan. Hum Mutat 19(2) : 140-148, 2002. PMID 11793473
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