文献詳細
文献概要
特集 臨床写真図鑑 レアな疾患編—見逃したくない疾患のコモンな所見 レアな疾患のコモンな所見集
若者の両手両足の関節炎
著者: 柳澤如樹1
所属機関: 1国立国際医療研究センター 国際医療協力局
ページ範囲:P.1339 - P.1340
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患者:20歳、男性。生来健康。
主訴:関節痛、発熱、咽頭痛
現病歴:受診2日前から、発熱と咽頭痛が出現した。前日から両手の関節痛が、当日には両足の関節痛が認められた。疼痛が強く、歩行困難となったため、受診した。
既往歴:特記事項なし
アレルギー歴:特記事項なし
海外渡航歴:症状が出現する前日まで、フィリピンに友人と4日間滞在していた。屋外での観光が中心であったが、蚊や虫に刺された記憶はない。滞在中、コマーシャル・セックスワーカーとの性交渉が複数回あった。渡航に際して、ワクチンは接種していない。
身体所見:体温39.0℃、血圧121/77mmHg、脈拍数85回/分、SpO2 99%(室内気)。
咽頭発赤軽度、左前頸部に圧痛を伴うリンパ節腫脹あり。胸腹部・陰部に異常所見なし。両手の手指小関節・手関節(図1)および右足甲部・左足全体(図2)に、発赤・腫脹を認める。
血液所見:WBC 9,300/μL(Neut 83%)、Plt 11.3×104/μL、AST 18IU/L、ALT 11IU/L、ALP 174IU/L、BUN 10mg/dL、Cre 0.6mg/dL、CRP 7.2mg/dL
患者:20歳、男性。生来健康。
主訴:関節痛、発熱、咽頭痛
現病歴:受診2日前から、発熱と咽頭痛が出現した。前日から両手の関節痛が、当日には両足の関節痛が認められた。疼痛が強く、歩行困難となったため、受診した。
既往歴:特記事項なし
アレルギー歴:特記事項なし
海外渡航歴:症状が出現する前日まで、フィリピンに友人と4日間滞在していた。屋外での観光が中心であったが、蚊や虫に刺された記憶はない。滞在中、コマーシャル・セックスワーカーとの性交渉が複数回あった。渡航に際して、ワクチンは接種していない。
身体所見:体温39.0℃、血圧121/77mmHg、脈拍数85回/分、SpO2 99%(室内気)。
咽頭発赤軽度、左前頸部に圧痛を伴うリンパ節腫脹あり。胸腹部・陰部に異常所見なし。両手の手指小関節・手関節(図1)および右足甲部・左足全体(図2)に、発赤・腫脹を認める。
血液所見:WBC 9,300/μL(Neut 83%)、Plt 11.3×104/μL、AST 18IU/L、ALT 11IU/L、ALP 174IU/L、BUN 10mg/dL、Cre 0.6mg/dL、CRP 7.2mg/dL
参考文献
1)日本性感染症学会ガイドライン委員会(編):性感染症 診断・治療ガイドライン2016(改訂版).日性感染症会誌27(1):Suppl1-177, 2017. http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016_v2.pdf(2019年10月3日現在)
2)Workowski KA, et al : Sexually transmitted diseases treatment guidelines, 2015. MMWR Recomm Rep 64(RR-03) : 1-137, 2015;. PMID 26042815
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