文献詳細
文献概要
特集 臨床写真図鑑 レアな疾患編—見逃したくない疾患のコモンな所見 レアな疾患のコモンな所見集
動脈相で濃染し、平衡相にかけて洗い出される肝腫瘍
著者: 佐伯一成1
所属機関: 1山口大学医学部附属病院 消化器内科
ページ範囲:P.1353 - P.1354
文献購入ページに移動CASE
患者:60歳台、女性
主訴:全身倦怠感
現病歴:全身倦怠感を主訴に近医を受診し、小球性貧血を指摘された。その際に、上部消化管内視鏡検査で胃体上部大弯前壁側に粘膜下腫瘍を認め、精査・加療目的で当科に紹介された。「GIST(消化管間質腫瘍)」が疑われ、術前精査の腹部超音波検査で肝臓に高輝度腫瘤を指摘され精査を行った。
既往歴:36歳;アテローム切除術、60歳;飛蚊症
生活歴:飲酒なし、喫煙なし
家族歴:父・兄とも高血圧
身体所見:身長155cm、体重43.3kg、BMI 18kg/m2。意識清明、血圧137/89mmHg、脈拍数105回/分。眼瞼結膜;蒼白、眼球結膜;黄染なし。腹部;平坦・軟、自発痛・圧痛なし、肝脾触知せず。下腿浮腫なし。
血液所見:生化学;正常。血算;WBC 3,510/μL、Hb 9.4g/dL、Plt 42.4×104/μL。肝炎ウイルスマーカー;陰性、腫瘍マーカー;正常。
画像所見:腹部CT(図1)、腹部エコー(図2)
患者:60歳台、女性
主訴:全身倦怠感
現病歴:全身倦怠感を主訴に近医を受診し、小球性貧血を指摘された。その際に、上部消化管内視鏡検査で胃体上部大弯前壁側に粘膜下腫瘍を認め、精査・加療目的で当科に紹介された。「GIST(消化管間質腫瘍)」が疑われ、術前精査の腹部超音波検査で肝臓に高輝度腫瘤を指摘され精査を行った。
既往歴:36歳;アテローム切除術、60歳;飛蚊症
生活歴:飲酒なし、喫煙なし
家族歴:父・兄とも高血圧
身体所見:身長155cm、体重43.3kg、BMI 18kg/m2。意識清明、血圧137/89mmHg、脈拍数105回/分。眼瞼結膜;蒼白、眼球結膜;黄染なし。腹部;平坦・軟、自発痛・圧痛なし、肝脾触知せず。下腿浮腫なし。
血液所見:生化学;正常。血算;WBC 3,510/μL、Hb 9.4g/dL、Plt 42.4×104/μL。肝炎ウイルスマーカー;陰性、腫瘍マーカー;正常。
画像所見:腹部CT(図1)、腹部エコー(図2)
参考文献
1)Jimbo N, et al : Hepatic angiomyolipomas may overexpress TFE3, but have no relevant genetic alterations. Hum Pathol 61 : 41-48, 2017. PMID 27865795
2)Cai PQ, et al : Hepatic angiomyolipoma ; CT and MR imaging findings with clinical-pathologic comparison. Abdom Imaging 38(3) : 482-489, 2013. PMID 22996326
3)Klompenhouwer AJ, et al : Management of hepatic angiomyolipoma ; a systematic review. Liver Int 37 (9) : 1272-1280, 2017. PMID 28177188
掲載誌情報