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特集 臨床写真図鑑 レアな疾患編—見逃したくない疾患のコモンな所見 レアな疾患のコモンな所見集
小児の関節痛と皮疹
著者: 松井俊大1
所属機関: 1国立成育医療研究センター 感染症科
ページ範囲:P.1365 - P.1366
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患者:9歳、女児。生来健康。
主訴:皮疹
現病歴:受診3日前から、両股関節痛を自覚し、その後も疼痛が持続し体動も困難になったため、夜間に救急要請し来院した。股関節エコーでは、軽度の関節液の貯留あり。対症療法で経過観察の方針となり、イブプロフェン内服で疼痛は改善した。その後、股関節痛は改善したが、足関節や肩関節の疼痛を訴えるようになり、受診8日後頃から軽度の瘙痒を伴う皮疹が出現した。呼吸器症状・消化器症状・泌尿器症状などはない。
既往歴:特記事項なし
海外渡航歴:なし
予防接種歴:定期接種はすべて接種済
身体所見:体温36.8℃、その他バイタルサインに明らかな異常なし。心雑音なし。体幹と四肢に、ドーナツ状の紅斑を認めた(図1)。
患者:9歳、女児。生来健康。
主訴:皮疹
現病歴:受診3日前から、両股関節痛を自覚し、その後も疼痛が持続し体動も困難になったため、夜間に救急要請し来院した。股関節エコーでは、軽度の関節液の貯留あり。対症療法で経過観察の方針となり、イブプロフェン内服で疼痛は改善した。その後、股関節痛は改善したが、足関節や肩関節の疼痛を訴えるようになり、受診8日後頃から軽度の瘙痒を伴う皮疹が出現した。呼吸器症状・消化器症状・泌尿器症状などはない。
既往歴:特記事項なし
海外渡航歴:なし
予防接種歴:定期接種はすべて接種済
身体所見:体温36.8℃、その他バイタルサインに明らかな異常なし。心雑音なし。体幹と四肢に、ドーナツ状の紅斑を認めた(図1)。
参考文献
1)Hong DK, et al : Infectious and Inflammatory Arthritis. In Long SS, et al(ed) : Principles and Practice of Pediatric Infectious Diseases. pp487-493, e3, Elsevier, 2017.
2)Gewitz MH, et al : Revision of the Jones Criteria for the diagnosis of acute rheumatic fever in the era of Doppler echocardiography ; a scientific statement from the American Heart Association. Circulation 131(20) : 1806-1818, 2015. PMID 25908771
3)Nizet V, et al : Streptococcus pyogenes(Group A Streptococcus). In Long SS, et al(ed) : Principles and Practice of Pediatric Infectious Diseases, pp715-723, e2, Elsevier, 2017.
4)Matsui T, et al : Prolonged PR Interval and Erythema Marginatum in a Child with Acute Rheumatic Fever. J Pediatr 212 : 239-239, e1, 2019. PMID 31229320
5)Seckeler MD, et al : The worldwide epidemiology of acute rheumatic fever and rheumatic heart disease. Clin Epidemiol 3 : 67-84, 2011. PMID 21386976
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