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文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻11号

2019年11月発行

文献概要

オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・35

先生、目の動きが変なんです!!

著者: 比嘉建介1 木下聡1 平辻知也1 徳田安春2

所属機関: 1沖縄県立北部病院内科 2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター

ページ範囲:P.1394 - P.1399

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CASE
患者:66歳、女性。
主訴:複視、ふらつき。
現病歴:来院当日、キッチンにて立位で作業中に、突然ものが二重に見え、ふらついて歩行しづらいため近医を受診した。外眼筋麻痺と診断され、原因精査および加療目的に当院救急外来を紹介受診した。
既往歴:高血圧。
内服歴:カンデサルタン8mg/日、カルベジロール10mg/日。
生活歴:ADL自立。飲酒:チューハイ1L/日、喫煙:タバコ10本/日×30年。
バイタルサイン:体温36.2℃、血圧150/79mmHg、脈拍数58回/分、呼吸数18回/分、SpO2 94%(室内気)。

参考文献

1)Alves M, et al : Diplopia ; a diagnostic challenge with common and rare etiologies. Am J Case Rep 16 : 220-223, 2015. PMID 25865898
1)田崎義昭,他:ベッドサイドの神経の診かた(第18版).pp203-213,南山堂,2016. 〈眼球運動障害からの疾患分類が書かれている〉
2)Xue F, et al : One and a half syndrome with its spectrum disorders. Quant Imaging Med Surg 7(6) : 691-697, 2017. PMID 29312874 〈one-and-a-half症候群の病態が書かれている〉
3)尾上尚志,他(監):病気がみえる7(第2版)—脳・神経.pp242-279,メディックメディア,2017. 〈眼球運動に関わる神経経路とMLF線維の走行が書かれている〉
4)津田浩昌,他:Body lateropulsionと三叉神経領域の温度覚・痛覚障害を呈した橋梗塞.脳卒中35(3) : 213-215, 2013.
5)Hosaka A, et al : Body lateropulsion and cerebellar tremor in a patient with pontine infarction. Intern Med 56(5) : 563-565, 2017 PMID 28250306 〈lateropulsionについて書かれている〉
6)Yi HA, et al : Body lateropulsion as an isolated or predominant symptom of a pontine infarction. J Neurol Neurosurg Psychiatry 78(4) : 372-374, 2007. PMID 17119007
7)瀧川みき,他:橋上部被蓋部梗塞に伴い病側眼の内転障害と輻輳障害ならびに交代性外斜視を呈した1症例.脳卒中20(4) : 421-425, 1998. 〈麻痺性橋性外斜視の報告が橋で起こることが説明されている〉

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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