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特集 困っている“あなた”に届く 認知症診療 【コラム 認知症診療トピックス】
❻一般の人からの「認知症予防法」の質問にどう答える?
著者: 髙瀬義昌1
所属機関: 1医療法人社団至髙会たかせクリニック
ページ範囲:P.1510 - P.1512
文献購入ページに移動 巷には認知症予防法に関する情報があふれている。私自身も一般の方から、「認知症にならないためにはどうすればよいですか?」といった質問を受けるのはしばしばである。それは、超高齢社会を迎えた日本にとって認知症がごく身近なものとなった一方、「認知症になると記憶が失われ、自分が自分でなくなっていく」といった理解不足が生む恐怖心の現れともいえる。私は、認知症とともに、笑顔で明るく暮らしてきている方を日常診療のなかで数多く拝見している。私たち医療者がすべきことは、正しい知識を伝え、過剰な不安を払拭するとともに、認知症をより自分事としてとらえ、それに対する備えを促すことではないだろうか。
参考文献
1)小竹英俊,他:メタボリックシンドロームとアルツハイマー型認知症.老年精神医学雑誌 18(10) : 1051-1056, 2007.
2)Laurin D, et al : Physical activity and risk of cognitive impairment and dementia in elderly persons. Arch Neurol 58(3) : 498-504, 2001. PMID 11255456
3)Aridi YS, et al : The association between the mediterranean dietary pattern and cognitive health ; a systematic review. Nutrients 9(7) : E674, 2017. PMID 28657600
4)Holzman RE, et al : Social network characteristics and cognition in middle-aged and older adults. J Gerontol B Psychol Sci Soc Sci 59(6) : 278-284, 2004. PMID 15576855
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