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特集 意外な中毒、思わぬ依存、知っておきたい副作用—一般外来で!OTCも処方薬も! 【知っておきたい&深めておきたい中毒症・依存症】
ベンゾジアゼピン依存症、どう対応する?
著者: 國松淳和1
所属機関: 1医療法人社団永生会南多摩病院総合内科
ページ範囲:P.169 - P.173
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エチゾラムをやめたがらない不定愁訴の高齢女性
患者:78歳、女性。
病歴:15年以上前まで当院にかかりつけだった患者が、他院クリニックに逆紹介となり10年間そのクリニックに通院していた。この度クリニックが閉院となり、患者が望んで再度当院に通院を希望し受診してきた。その際の紹介状には、病名として「高血圧、高脂血症、狭心症、不眠症、不安神経症、骨粗鬆症」と記載されていた。処方薬剤はトータル11にも及び、また、これ以外にも別の整形外科クリニックと耳鼻科クリニックにも通院中で、それぞれ処方があるという。患者は基本的に多訴で、見かけは若々しいが、筋肉痛、関節痛、腰痛、背部痛、手足の痺れ、頭痛、だるさ、息苦しさ、喉や口の渇き、頻尿、熟眠困難など、とにかく諸症状を無差別に訴える。処方のなかに「エチゾラム(0.5mg)2錠、1日3回」とあり、これを減薬しようとしたところ、患者から「それはやめないでくれ」と懇願された。
エチゾラムをやめたがらない不定愁訴の高齢女性
患者:78歳、女性。
病歴:15年以上前まで当院にかかりつけだった患者が、他院クリニックに逆紹介となり10年間そのクリニックに通院していた。この度クリニックが閉院となり、患者が望んで再度当院に通院を希望し受診してきた。その際の紹介状には、病名として「高血圧、高脂血症、狭心症、不眠症、不安神経症、骨粗鬆症」と記載されていた。処方薬剤はトータル11にも及び、また、これ以外にも別の整形外科クリニックと耳鼻科クリニックにも通院中で、それぞれ処方があるという。患者は基本的に多訴で、見かけは若々しいが、筋肉痛、関節痛、腰痛、背部痛、手足の痺れ、頭痛、だるさ、息苦しさ、喉や口の渇き、頻尿、熟眠困難など、とにかく諸症状を無差別に訴える。処方のなかに「エチゾラム(0.5mg)2錠、1日3回」とあり、これを減薬しようとしたところ、患者から「それはやめないでくれ」と懇願された。
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