文献詳細
What's your diagnosis?[196]
文献概要
症例:70代、女性
主訴:嘔吐、発熱
現病歴:もともとADLは自立していたが、左下肢痛のため自立歩行は困難であった。中国生まれの方で、日本語によるコミュニケーションに、やや制限がある。
受診1カ月半前から悪寒戦慄を伴う高熱にて他院に入院し、「敗血症が疑われる」として抗菌薬による治療を受けていた。経過中に薬剤熱が疑われ、抗菌薬を終了したところ解熱し、10日前に退院した。その後しばらく問題なかったが、受診5日前から毎日37.5℃前後の発熱が再燃した。受診3日前から嘔吐が出現したため、別の近医を受診して点滴などの治療を受けたが、改善しなかった。受診当日には10回以上の食物残渣や胃液の嘔吐があり、自力で起立困難になったため、当院救急外来を受診した。
現症:便通あり(普通便が出ている)。頭痛なし。悪寒戦慄なし。咳・痰なし。下部尿路症状なし。下痢・腹痛なし。
アレルギー:前医が処方したメロペネムで皮疹。
既往歴:左膝関節症、骨粗鬆症。
薬剤歴:アルファカルシドール、アレンドロン酸、レパミピド。
生活歴:喫煙・飲酒歴なし。
主訴:嘔吐、発熱
現病歴:もともとADLは自立していたが、左下肢痛のため自立歩行は困難であった。中国生まれの方で、日本語によるコミュニケーションに、やや制限がある。
受診1カ月半前から悪寒戦慄を伴う高熱にて他院に入院し、「敗血症が疑われる」として抗菌薬による治療を受けていた。経過中に薬剤熱が疑われ、抗菌薬を終了したところ解熱し、10日前に退院した。その後しばらく問題なかったが、受診5日前から毎日37.5℃前後の発熱が再燃した。受診3日前から嘔吐が出現したため、別の近医を受診して点滴などの治療を受けたが、改善しなかった。受診当日には10回以上の食物残渣や胃液の嘔吐があり、自力で起立困難になったため、当院救急外来を受診した。
現症:便通あり(普通便が出ている)。頭痛なし。悪寒戦慄なし。咳・痰なし。下部尿路症状なし。下痢・腹痛なし。
アレルギー:前医が処方したメロペネムで皮疹。
既往歴:左膝関節症、骨粗鬆症。
薬剤歴:アルファカルシドール、アレンドロン酸、レパミピド。
生活歴:喫煙・飲酒歴なし。
参考文献
, 2019. 〈亜急性〜慢性的な経過をとっている髄膜炎をみた時にみる教科書〉
2)Ekermans P, et al : The dubious value of cerebrospinal fluid adenosine deaminase measurement for the diagnosis of tuberculous meningitis. BMC Infect Dis 17(1) : 104, 2017. PMID 28143441
3)高橋輝行,他:結核性髄膜炎の遺伝子診断;PCR法による診断の進歩と今後の展開.臨床神経 53(11) : 1187-1190, 2013.
, 2019. 〈播種性髄膜炎をみた時にみる教科書〉
5)日本神経治療学会治療指針作成委員会(編):標準的神経治療;結核性髄膜炎.神経治療32(4) : 513-532, 2015. 〈結核性髄膜炎の管理についての有用なreference〉
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