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文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻4号

2019年04月発行

文献概要

特集 “ナゾ”の痛み診療ストラテジー|OPQRSTで読み解く 【診断と治療のストラテジー「頭の先から足の先まで」痛みのcase file 14】

検査では何も出ないけど腰が痛い

著者: 白石吉彦1

所属機関: 1隠岐広域連合立隠岐島前病院

ページ範囲:P.408 - P.412

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痛みの性状—OPQRST—
主訴:右の腰臀部と右の大腿が痛い。
現病歴:約3カ月前からの右下腹部・腰臀部の違和感(ⓄⓉ)、比較的緩徐に発症(Ⓞ)。食事とは関係ない(Ⓟ)。時々違和感が、痛みになり、1週間に1回くらい悪化することが多い。痛くない時は、まったく痛くない(ⓆⓉ)。1カ月くらい前から右わき腹がつるような感じになり、生活に支障が出るようになった(Ⓠ)。2週間前に悪化した右の腰臀部の痛みは、3〜4日で少し軽快してきていた(Ⓣ)。しかし、5日前から右大腿も痛くなり、本症状のため仕事を休むようになった(ⓉⓆ)。その他の随伴症状はない(Ⓡ)。

参考文献

1)Kurosawa D, et al : A diagnostic scoring system for sacroiliac joint pain originating from the posterior ligament. Pain Med 18(2) : 222-238, 2017. PMID 28204687
2)Murakami E, et al : Treatment strategy for sacroiliac joint-related pain at or around the posterior superior iliac spine. Clin Neuro Neurosurg 165 : 43-46, 2018. PMID 29306764
3)一般社団法人 日本整形内科学研究会(JNOS)ホームページhttps://www.jnos.or.jp
4)T. Kobayashi, et al : Effects of interfascial injection of bicarbonated Ringer's solution, physiological saline and local anesthetic under ultrasonography for myofascial pain syndrom ; two prospective, randomaized,double-blinded trials. 金沢大学十全医学会雑誌125(2) : 40-49, 2016.
5)Janet G Travell, et al : Myofascial pain and dysfunction ; Vol 2 ; the trigger point manual—the lower extremities. Physiotherapy 78(8) : 641, 1992.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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