icon fsr

文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻5号

2019年05月発行

文献概要

特集 一般外来で診断できたら「えっへん!」な疾患38 【各論】

08 石灰沈着性頸長筋腱炎

著者: 森川慶一12 寺澤佳洋12

所属機関: 1豊田地域医療センター 総合診療科 2藤田医科大学 連携地域医療学

ページ範囲:P.539 - P.539

文献購入ページに移動
gestalt 頸長筋の停止部にハイドロキシアパタイト結晶の沈着による石灰化を伴うことで生じる疾患で、30〜60代に好発する1)。頻度は10万人に1.3人との報告がある2)が、認知度の低い疾患であり、有病率はより高いと考えられる。若年〜中年者に発症する急性の頸部痛で考慮すべき。

参考文献

1)Eastwood JD, et al : Retropharyngeal effusion in acute calcific prevertebral tendinitis ; diagnosis with CT and MR imaging. AJNR Am J Neuroradiol 19(9) : 1789-1792, 1998. PMID 9802506
2)Horowitz G, et al : Incidence of retropharyngeal calcific tendinitis(longus colli tendinitis) in the general population. Otolaryngol Head Neck Surg 148(6) : 955-958, 2013. PMID 23525848
3)大塚雄一郎,他:石灰沈着性頸長筋腱炎の8例-その鑑別診断と治療について.日耳鼻 116 (11):1200-1207, 2013.
4)土田知也,他:頸部痛を来す疾患との鑑別が必要となる石灰沈着性頸長筋腱炎6例の検討.聖マリアンナ医科大学雑誌45(2) : 105-111, 2017.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?