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眼瞼結膜に出血斑
著者: 大江将史1
所属機関: 1ジャパンハート ミャンマー ワチェ慈善病院
ページ範囲:P.577 - P.578
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患者:90歳、女性。
現病歴:重症大動脈弁狭窄症による慢性心不全・腎不全増悪を繰り返しており、そのたびに持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)を施行されていた。来院4日前に心不全増悪で入院され、CHDFを3日間施行し退院した。退院当日から「発熱」と「悪寒戦慄」が出現したため救急搬送された。
身体所見:意識E2V1M5(いつもより少し悪い)、血圧138/72mmHg、心拍数78回/分・整、呼吸数24回/分、SpO2 90%(室内気)、体温39.6℃。収縮期雑音(Levine第Ⅱ度/Ⅵ度)を聴取(以前との変化は不明)。四肢末梢に塞栓を示唆する所見や神経学的異常はなかった。下眼瞼結膜下出血や口腔内出血斑はなかったが、瞼を持ち上げて下から覗き込むと左上眼瞼結膜に図1の所見を認めた。
患者:90歳、女性。
現病歴:重症大動脈弁狭窄症による慢性心不全・腎不全増悪を繰り返しており、そのたびに持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)を施行されていた。来院4日前に心不全増悪で入院され、CHDFを3日間施行し退院した。退院当日から「発熱」と「悪寒戦慄」が出現したため救急搬送された。
身体所見:意識E2V1M5(いつもより少し悪い)、血圧138/72mmHg、心拍数78回/分・整、呼吸数24回/分、SpO2 90%(室内気)、体温39.6℃。収縮期雑音(Levine第Ⅱ度/Ⅵ度)を聴取(以前との変化は不明)。四肢末梢に塞栓を示唆する所見や神経学的異常はなかった。下眼瞼結膜下出血や口腔内出血斑はなかったが、瞼を持ち上げて下から覗き込むと左上眼瞼結膜に図1の所見を認めた。
参考文献
1)Servy A, et al : Prognostic value of skin manifestations of infective endocarditis. JAMA Dermatol 150(5) : 494-500, 2014. PMID 24500311
2)Snygg-Martin U, et al : Cerebrovascular complications in patients with left-sided infective endocarditis are common ; a prospective study using magnetic resonance imaging and neurochemical brain damage markers. Clin Infect Dis 47(1) : 23-30, 2008. PMID 18491965
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