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オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・30
尿はきれいなのに…腎盂腎炎?
著者: 松平綾1 與那原可琳1 川妻由和2 徳田安春3
所属機関: 1琉球大学医学部附属病院 総合臨床研修・教育センター(初期研修部門) 2琉球大学医学部附属病院 沖縄県地域医療支援センター/救急部 3臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
ページ範囲:P.728 - P.732
文献購入ページに移動患者:36歳、女性。
主訴:発熱、腰部違和感。
現病歴:以前から腎盂腎炎を繰り返していた。当院受診14日前に高熱と下腹部違和感を主訴に近医受診し、腎盂腎炎の診断にて抗菌薬(詳細不明)5日分が処方された。内服開始翌日に解熱し、10日前に内服終了。その後発熱なく経過していたが、当日の夕方より発熱と左下腹部の違和感が出現したため、救急外来を受診した。感冒様症状なし。消化器症状なし。
既往歴:子宮頸がんⅢb期(扁平上皮がん)11カ月前に放射線化学療法を終了し、産婦人科フォロー中。放射線性膀胱炎。アトピー性皮膚炎。アレルギー性鼻炎。片頭痛。
内服薬:フェキソフェナジン、ロキソプロフェン、レバミピド、経口避妊薬。
生活歴:喫煙なし。飲酒は3年前までは週1回、現在はなし。
アレルギー歴:食物なし。薬剤なし。
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