文献詳細
文献概要
55歳からの家庭医療 Season 2|明日から地域で働く技術とエビデンス・23
—卓越したジェネラリスト診療—COMPLEX/CHAOTIC CASES
著者: 藤沼康樹1
所属機関: 1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
ページ範囲:P.883 - P.886
文献購入ページに移動 今回は、「卓越したジェネラリスト診療(expert generalist practice)」の対象である複雑困難事例に関して考えてみたいと思います。
医療者側が困難と感じるケースにはさまざまなタイプがありますが、基本的には「コントロールの難しい複数の慢性疾患」をもち、「個別性の高い心理・社会的問題」を抱えているようなケースと言えるでしょう。たとえば単身生活の高齢者で、社会的に孤立しており、法的・家族的な問題を抱え、糖尿病・慢性腎臓病・心房細動があり、並存するアルコール問題の悪化により生活状況が不安定になっている、といったケースです。
医療者側が困難と感じるケースにはさまざまなタイプがありますが、基本的には「コントロールの難しい複数の慢性疾患」をもち、「個別性の高い心理・社会的問題」を抱えているようなケースと言えるでしょう。たとえば単身生活の高齢者で、社会的に孤立しており、法的・家族的な問題を抱え、糖尿病・慢性腎臓病・心房細動があり、並存するアルコール問題の悪化により生活状況が不安定になっている、といったケースです。
参考文献
1)Reeve J, et al:Revisiting biographical disruption ; exploring individual embodied illness experience in people with terminal cancer. Health(London) 14(2):178-195, 2010. PMID 20164165
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