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文献詳細

雑誌文献

総合診療29巻8号

2019年08月発行

文献概要

特集 —ノーモア見逃し—日常の検査と画像に潜むピットフォール 【画像の見落としパターンと限界】

胸部単純X線写真

著者: 中島幹男1

所属機関: 1都立広尾病院 救命救急センター

ページ範囲:P.944 - P.947

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はじめに
 胸部X線写真は、診療所、病院などの場所を問わず、検診、救急外来、入院時のルーチンなど多くの状況で撮影されています。ところが、放射線科や呼吸器の専門医を除くと、系統的に学んだことがあるのは少数派で、何となく読める気になっている医師が多いのではないのでしょうか。
 見落としにはいくつかのパターンがあります。どんな専門医が見てもわからない陰影はさて置き、専門医が見たら容易にわかるような陰影を見落とさないような方法を、本稿では解説したいと思います。誌面の都合ですべてを網羅することはできないため、重要ポイントを3つに絞って説明していきます。さらに深く学びたい方は、見落とさないことだけにこだわった拙書1)をご参照いただければ幸いです。

参考文献

1)中島幹男:胸部X線カゲヨミ—「異常陰影なし」と言い切るために.羊土社,2019. 〈今回の特集にピッタリな内容の1冊。見逃しのない読影ポイントを解説している〉
2)Lawrence RG : Felson's Principles of Chest Roentgenology, A Programmed Text. 4th edition. Elsevier, Amsterdam, 2014. 〈クイズ形式で簡単な英語で書かれており、読みやすい〉
3)Stein PD, et al : Clinical, laboratory, roentgenographic, and electrocardiographic findings in patients with acute pulmonary embolism and no pre-existing cardiac or pulmonary disease. Chest 100(3) : 598-603, 1991. PMID 1909617
4)Elliott CG, et al : Chest radiographs in acute pulmonary embolism ; results from the International Cooperative Pulmonary Embolism Registry. Chest 118(1) : 33-38, 2000. PMID 10893356

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:2188-806X

印刷版ISSN:2188-8051

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