文献詳細
文献概要
投稿 GM Clinical Pictures
異常分画を伴った無症候性高クレアチンキナーゼ血症の1例
著者: 梶原祐策1
所属機関: 1医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科
ページ範囲:P.1025 - P.1026
文献購入ページに移動CASE
患者:54歳、女性。
現病歴:近医で行われた血液検査で、偶然、クレアチンキナーゼ(以下CK)高値を指摘され、
精査目的で紹介された。
既往歴:本態性高血圧と逆流性食道炎に対する加療のみであり、スタチンは服用していない。
社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
身体所見:バイタルサインは正常で、筋症状・皮疹は認めない。
検査所見:当院での検査でもCKは1,113IU/Lと高かったが、明らかな心電図異常や心筋逸脱酵素の上昇は認めず、血清ミオグロビン値や甲状腺機能も正常であった。
免疫阻害法によって測定されたCK-MBは1,953IU/L(175.5%)と、偽高値を示したことから、
電気泳動法によるCKアイソザイム分析を行った(図1)。
患者:54歳、女性。
現病歴:近医で行われた血液検査で、偶然、クレアチンキナーゼ(以下CK)高値を指摘され、
精査目的で紹介された。
既往歴:本態性高血圧と逆流性食道炎に対する加療のみであり、スタチンは服用していない。
社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
身体所見:バイタルサインは正常で、筋症状・皮疹は認めない。
検査所見:当院での検査でもCKは1,113IU/Lと高かったが、明らかな心電図異常や心筋逸脱酵素の上昇は認めず、血清ミオグロビン値や甲状腺機能も正常であった。
免疫阻害法によって測定されたCK-MBは1,953IU/L(175.5%)と、偽高値を示したことから、
電気泳動法によるCKアイソザイム分析を行った(図1)。
参考文献
1)森山隆則,他:Macro creatine kinase type 1およびtype 2の生化学的性状.生物物理化学 33 (6) : 313-317, 1989.
2)林景子,他:CK結合性免疫グロブリン例の臨床像.生物物理化学 35(1) : 45-48, 1991.
3)Kanemitsu F, et al : Mitochondrial creatine kinase as a tumor-associated marker. Clin Chim Acta 138(2) : 175-183, 1984. PMID 6723059
掲載誌情報