総合診療29巻9号

2019年09月発行

特集 “ヤブ化”を防ぐ！—外来診療 基本の(き) 【総論】

座談会　“ヤブ化”しないために私たちはどうしてきたか—ヤブ化を防ぐ10の方法

著者： 濱口杉大¹ 南郷栄秀² 山中克郎³

所属機関： ¹福島県立医科大学 総合内科 ²JCHO（地域医療機能推進機構）東京城東病院 総合診療科 ³福島県立医科大学会津医療センター 総合内科

ページ範囲：P.1050 - P.1058

　誰もが「ヤブ化したくない」に違いありません。では、いろいろ「検査」しておけば、「診療ガイドライン」や「エビデンス」に従っておけば、ヤブ化は防げるでしょうか？　答えは否です。適切な診療を行おうと、ヤブ化しないためにしていたはずのことが、むしろヤブ化につながっているとしたら、どうすればよいのでしょう？　実は、ヤブ化とは無縁に見える先生方もヤブ化を恐れ、日々努力・工夫をされています。そこで、自らの臨床において、また教育において、いかにヤブ化を防いでいるか、語り合っていただきました。医師としての“基本の(き)”に立ち返る座談会です。（編集室）

参考文献

1）Murabito JM, et al：Accuracy of offspring reports of parental cardiovascular disease history； the Framingham Offspring Study. Ann Intern Med 140（6） : 434-440, 2004. PMID 15023709

2）Orient JM（著），2009／須藤博，他（監訳）：サパイラ—身体診察のアートとサイエンス 原書第4版．医学書院，2013.

3）Jefferson T, et al：Neuraminidase inhibitors for preventing and treating influenza in healthy adults and children. Cochrane Database Syst Rev （4） : CD008965, 2014. PMID 24718923 https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD008965.pub4/full

4）福井次矢，他（監），森實敏夫，他（編）：Minds診療ガイドライン作成の手引き2014．医学書院，2014．

5）小島原典子，他（編）：Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017．日本医療機能評価機構，2017． https://minds.jcqhc.or.jp/s/guidance_2017_0_h

6）Kuijpers MA, et al：Relationship between polypharmacy and underprescribing. Br J Clin Pharmacol 65（1） : 130-133, 2008. PMID 17578478

7）Jameson JL, et al：Harrison's Principles of Internal Medicine 20th edition. McGraw-Hill Education, New York, 2018.

8）平島修，徳田安春，山中克郎：こんなときオスラー—『平静の心』を求めて．医学書院，2019．