総合診療29巻9号

2019年09月発行

特集 “ヤブ化”を防ぐ！—外来診療 基本の(き) 【コモンディジーズに対する標準的診療】

⓭腰痛

著者： 下谷陽子¹

所属機関： ¹福島県立医科大学附属病院 総合内科

ページ範囲：P.1095 - P.1097

病歴と身体所見でレッドフラッグサインを確認し、“筋骨格系の障害以外を原因とする腰痛”を見逃さないようにする。また、鎮痛目的での漫然としたNSAIDs（非ステロイド性抗炎症薬）の投与は避ける。

参考文献

1）Downie A, et al：Red flags to screen for malignancy and fracture in patients with low back pain ; systematic review. BMJ 347 : f7095, 2013. PMID 24335669 https://www.bmj.com/content/347/bmj.f7095.long 〈悪性腫瘍や骨折に関する腰痛のレッドフラッグサインについて〉

2）日本整形外科学会，日本腰痛学会：腰痛診療ガイドライン2019．南江堂，2019. 〈初版より7年ぶりの改訂第2版。Mindsに基づき刷新された〉

3）Casazza BA, et al：Diagnosis and treatment of acute low back pain. Am Fam Physician 85（4） : 343-350, 2012. PMID 22335313 https://www.aafp.org/afp/2012/0215/p343.html 〈急性腰痛の鑑別やレッドフラッグサインについて〉

4）Last AR, et al : Chronic low back pain ; evaluation and management. Am Fam Physician 79（12） : 1067-1074, 2009. PMID 19530637 https://www.aafp.org/afp/2009/0615/p1067.html 〈慢性腰痛の鑑別やレッドフラッグサインについて〉